【ラテ・マッキャート】
みなさんこんにちは。
バリスタの青木です。
今回は【ラテ・マッキャート】について
【カフェ・マッキャート】は『カフェにミルクの染み』という意味でしたが、
その逆、『ラッテ(牛乳)にカフェ(エスプレッソ)の染み』というのが
【ラテ・マッキャート】です。
大きく違うのはつくる工程
【ラテ・マッキャート】は先にカップにフォームドミルクを注ぎ、そこに抽出したエスプレッソを注ぐとエスプレッソの染みができます。
カップの表面がミルクになることで、よりミルク感の強い味わいが感じられるのです
【カフェ・マッキャート】や【カプチーノ】は抽出したエスプレッソにフォームドミルクを注ぐので
カップの表面は『クレマ』と呼ばれるエスプレッソの泡がカップの端にきます
口に入る最初の液体がエスプレッソのクレマになることで、コーヒー感を無意識に強く感じます。
カップの表面がミルクになっている【ラテ・マッキャート】は最初に口に入るのはミルク。
それによりミルク感の強い、優しい味わいを感じることができます
同じ《エスプレッソ+ミルク》の配合でも最初に口に入る素材の順番によって、嗅覚、味覚の感知度が変わるんです。
面白いですよね。
レーブカフェの【ラテ・マッキャート】と【カプチーノ】は、ほぼ同じ分量の構成でつくっています。
飲み比べると「こんなに違うんだ!」と驚かれるでしょう。
『今日はカプチーノより、ミルキーな方が良いな』
『コーヒー感が強くない方が良いけど、カフェラテを飲みたい』
という気分の時は、是非【ラテ・マッキャート】がおすすめです。
カップを小さめ、ミルクを少なめにしてエスプレッソ感を強く感じさせる仕上がりや、
大きいカップでミルクを多めにしてよりミルキーで優しい味わいを感じさせたり
バリスタによって様々なレシピがあります。
また、このドリンクの素晴らしい点は『アレンジドリンクの汎用性』です
シロップやソースでミルクに風味や甘みを加えてエスプレッソと合わせたり、
冷たいミルクと温かいフォームドミルクを層にして見た目を楽しめるようにしたり
牛乳を植物性のミルクに変えることにより、そのミルクの風味をアピールできます
(オーツミルクを使用した【ラテ・マッキャート】植物性ミルクもより風味が際立つ仕上がりになります)
表面の白さをキャンパスにして、彩りの良いソースやパウダー、フリーズドライのフルーツやナッツなどで季節感のあるアクセントをつけることも可能です。
(レーブカフェで提供している【キャラメルラテ】表面はキャラメルソースとアーモンドのキャラメリゼで味と香りにアクセントを。さっと振りかける粉糖も彩りのコントラストに奥行きを出します。)
バリスタの発想、感性を幅広く受け止めてくれるドリンクですね。
飲むのも、もちろん楽しんでいただきたいですが、
バリスタのみなさんはつくる【ラテ・マッキャート】も楽しんでください!!