蓬莱学園復刊とラノベ図書館01
「蓬莱学園」シリーズ、いよいよ復刊企画がスタート! が、その道程は苦難の連続っすよー。蓬莱学園の復刊活動と7万冊のラノベ図書館を作る道筋を面白おかしくご報告!
はじめまして。私はSFやミステリ、時代小説などの編集をしている編集者の中津宗一郎といいます。元々はライトノベル編集をしていて、今も漫画家さんなどを通じてラノベ業界との関わりもあったりします。ちなみにスクウェアでゲームも作っておりました。
私がこの出版業界に入るきっかけとなったのが、今から30年以上前の1990年に遊演体というゲーム企画会社が行った「蓬莱学園の冒険!」と呼ばれる郵便で行うRPG、通称Play by Mail(略称PBM)と呼ばれるゲームと、それに付随する小説や漫画、TRPGといったメディアミックス企画にハマったことでした。
PBM、そして「蓬莱学園」シリーズは、ゲーム業界やライトノベル業界に多大な功績を残しましたが、「蓬莱学園の革命!1」を刊行した後に商業的な出版は終わってしまい、シリーズは中断されている形になっています。
しかしながら、刊行された小説、とりわけ『蓬莱学園の初恋!』は、『フェイト・グランドオーダー』の奈須きのこさんや、『フルメタル・パニック』シリーズの賀東招二さんを始めとして多くの方々に支持されてきました。
この連載の中で、後々触れていきますが、私が関わっているライトノベル事業に関しても、PBM業界からは数多くの人材が排出されて、ライトノベル史においても見逃せない歴史事象となっています。
電子書籍化もされていない、この「蓬莱学園」シリーズを復刊し、また新企画を立ち上げていくために、こちらで企画進捗をご報告させていただきます。
だいたい1週間に1度ぐらいの更新で、ライトノベル業界、および蓬莱学園関連の情報を流せていければと思っておりますので、よろしくお願いします。
さて、「蓬莱学園」シリーズの再開・復刊のためにいかなる苦労が待ち受けていたか――「蓬莱学園の冒険!」というPBMの楽しさを後世に伝えるファンサイトを作るだけだったのが、なぜに7万冊ものライトノベル蔵書保存にも関わることになってしまったのか、それを赤裸々にご報告していきます。
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