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アーカイブ・ニューヨークの村から遠く離れて・6

以上のような成立過程は、美術館でも同じで
ニューヨーク近代美術館は、1929年にロックフェラー夫人など
三人の女性によってビルの一室で9点の作品から始まったという😍
またメトロポリタン美術館の友の会の会員は10万人あり
多くの高額寄付者や多くの寄贈品で成り立っている🤩

ジャケットもメトロポリタン美術館で、Google画像で検索しました

しかし、そのような例は、大都市やその周辺の意識の高い
資金の集まりやすい地域の特殊な例ではないかと思われるかも知れないので
ここでは私が以前訪れたアイオワ州デモイン市の例を挙げてみたい
トウモロコシ畑に囲まれた陸の孤島のような町に1916年
”芸術に親しむ豊かな心を”と美術愛好会が結成される
それに事業家グループが寄付をし、商工会、婦人会などが支援して
図書館などで展覧会を開催するようになる😍
やがてビルの一室を借りて学芸員も雇うようになり
そして1933年、創立会員であった実業家が、莫大な遺産を寄付し
1948年、有名な建築家サーリネンによってモダンな美術館が完成する

Google検索より

そして作品が増えるにつれ、更に2期、3期と市民の寄付によって
それぞれの時代を代表する建築家によって増築され
現在の個性的な美術館が出来上がるのだが、この間およそ70年である😍

Google検索より

という訳で私の当初の目論見は見事に外れてしまった😥
つまり、行政側によって作られた文化施設によって主体的な市民が育つのではなく
アメリカでは主体的な市民が集まって自分たちの学習施設を造り
育てていくのである😍
このような事例は開拓精神やプロテスタントの伝統があってのことだろう
かつて岩倉使節団の一員、久米邦武は「米欧回覧実記」に
「アメリカはヨーロッパの開墾地であり、ヨーロッパの自主の精神
この地に集まれリ」と記しているが
改めてそれを実感した旅となりました😍

明日が最終回ですが、アルバムをどこに仕舞ったのか…
まだ見つかりません😨

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