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アーカイブ・見破ったり・一瞬の眼力❤

ある日私の店が夕方のテレビニュースで実況された
3分ほど、コレクションの映像が流れたが
その放映直後、電話があった
「貴方の店にシェービングマグとして置いてある
ブルーウィロウのマグは、実はコーヒーカップである
本物のシェービングマグもあるので譲ってもよい」
という内容だった😅
電話の主は横浜のブルーウィロウコレクターだという
そのマグが映ったのはほんの1秒ほどだったが
さすがコレクター、「お主出来るな!」と
昔の剣豪のような気分になり、注文してしまった😅

ブルーウィロウとは、昔の中国で、身分の違う男女が鳥となって結ばれるという
伝説を元にした模樣でヨーロッパで人気があります

自分だけが見破ったという事は、どうしても教えたくなるらしい
私もある日、テレビを見ていたら
石川洋次郎の書斎が出た
すると一瞬、画面にシェービングマグが映った
「ムム、これは日本に無いはず」とテレビ局に電話し場所を尋ねた
するとそこは弘前市郷土文学館だと分かった
早速学芸員に理由を話し、写真を送ってもらった😅
それは案の定
1950年代の初め、米国のランバート社で2年間だけ製造された
スポーツマンマグと呼ばれる物だった
ファーザーと書いてあるので、お嬢さんからのプレゼントではないか
机の上にあることはシェービングマグではなくペン立てに使われたのでは
戦後、アメリカからもたらされた自由と民主主義が起こす混乱の中で
高校生の男女交際を明るく描いた「青い山脈」の作者にふさわしい品であると「鑑定結果」を報告した😅
このマグの正体は後日
郷土文学館発行の「北の文脈ニュース」でも発表されたが
こんな小さな発見でも「してやったり!」という気分に浸れるのは
コレクターの特権かも知れない😅

ジャケット画像がスポーツマンシェービングマグで
お父さんがスケートをしている図です😃

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