おすすめ本紹介④『「いいね」を購入につなげる 短パン社長の稼ぎ方』
こんにちは、バラ丸です!
今回はおすすめ書籍の第四弾について書こうと思います。
今回紹介する本はこちら。
「いいね」を購入につなげる 短パン社長の稼ぎ方/奥ノ谷圭祐
著者の奥ノ谷さんはアパレルメーカー「株式会社ピーアイ」の代表取締役社長の方です。
独自の手法で多くのお客さんを獲得し、SNSの発信だけで売上5億円を作ったというすごい方。
SNSでのマーケティングが当たり前の現代において、「まずは自分のファンになってもらう」という目線で奥ノ谷さんが行ってきた内容は当たり前に思われて実は多くの人が実践出来ていないと感じる点が多く、ハッとさせられました。
自分が感銘を受けた部分をピックアップして紹介します。
■「SNSは手紙」という気づき
もともと、「短パン通信」という会報誌のようなものを定期的に発行して、「ファン」を増やしていったという奥ノ谷さん。
SNSは当時からやっていたけど、使い方がいまいち分からず、フォロワーも増えないし、「いいね」もなかなかもらえない。
ある時気づいたそうです。
「あれ、なんでオレこんなに紙とネットでキャラが違うんだろう」
「短パン通信」では奥ノ谷さんのキャラを全面に出し、映画のパロディのような表紙にしたり、オリジナリティでファンを増やしていったのに、SNSの発信になると突然つまらなくなった。
理由はシンプルでSNSでは「新商品が出ました」などのありきたりな内容しか発信していなかったから。
紙と同じように「自分にしか出来ないオリジナリティ」をSNSでも展開してみた結果、面白いように売上が伸びたそうです。
面白かったのは「落書きだけ」で2万円のTシャツセットが400セット売れた話。
SNSにはホワイトボードにTシャツの絵を描いて「Tシャツ3枚1セットを2万円で販売します」と投稿しただけ。
その企画の過程なども逐一投稿していたが、結果奥ノ谷さんの人柄を全面に出したオリジナリティ溢れる投稿が目を引き、「この人から買いたい」というマーケティングを成立させてるんですね。
■「着る」だけでなく洗い方、保管方法まで伝えてこそ人は買う
これとても重要な考え方だと思います。
ただ売りたい商品を紹介するだけでなく、プラスαの役立つ情報を届ける。
洋服でいえば、コーディネイトの仕方や洗い方、保管方法に至るまでこの商品を買ったその先までフォローしてあげる。
ただ、「売ればいい」ということではなく、お客さんには徹底的にこの商品を買うことで幸せな体験をして欲しいという気持ちはとても大切だと思います。
■仕事とは誰かを喜ばせるもの
これも前述した内容に関わってきますが、「売りたい」「儲けたい」よりも先に「楽しませたい」「喜ばせたい」「役に立ちたい」の思いが先にこないとビジネスは上手くいかない。
だから、洋服で言えばどうみても似合ってないのに「お似合いですよ」なんていう店員は本来間違った接し方をしているということ。
お客さんの体型などから「どう見ても似合わない」場合は正直にそう伝えた方が逆に信頼関係を築きやすいし、ファンになってくれる可能性が高いのだと書かれています。
確かに本当にお客さんのためを思っているのであれば、似合ってない服も必要のないモノを売ることも本来しないですよね。
友達と接する時と同じように、本気でその人のためになるかどうかで接していくことが重要なんだと思います。
■まとめ
本書には奥ノ谷さんの共通した思いが書かれており、
「自分のファンになってもらうこと」
「お客さんに楽しいと思ってもらう体験を届けること」
この2点をすごく大事にされていると感じました。
今後いろんな業務がAI化されていく時代が来ようとしていますが、そこで機械には出来ないことは何か。
「あなたから買いたい」「あなたが言うなら試したい」というファンをたくさん作ること以外にないのかなと思います。
SNSだけではなく、モノを売ったり、サービスを提供したりするうえで重要なヒントがたくさん書かれていますので、気になる方はぜひ読んで見てください!