真実は一つだが。。。
今年の未来屋書店大賞の候補作にもなっていて、とても気になっていたこの作品をやっと読み終えました。
まずは読後、これがフィクションであることに驚きを隠せません。それほど実際に起きた安倍晋三元首相暗殺事件を、著者は本作品で一ノ瀬正隆という雑誌記者によって真相に近づいているようなのです。
私のようにあまり事件の真相を深く考えていないと、事件後捕らえられた男の単独犯行と信じてしまっていました。
が、著者によれば犯人は2人で、捕まった男の銃は空砲、影のスナイパーが撃った銃弾が致命傷なのだそうです。そしてそのスナイパーが使用していた銃や銃弾は日本では警察や自衛隊でしか手に入らないものらしいとのこと。
作品では黒幕には政治、警察等に影響力のあるフィクサーの存在が示唆されています。
安倍晋三氏と、巨大な宗教団体への恨みとされて、世間からは一応集結されてしまった事件です。が、フィクションとはいえこうして考察されることは、松本清張氏の作品たちがそうであったように、五.一五事件や下山事件のように時を経て真実に辿り着くのではないかと思います。
先日衆議院議員選挙で、自由民主党と公明党の与党が大敗、野党が過半数を超える結果となりました。ここにも何やら黒幕の存在を考えてしまう自分がちょっと笑えます。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
連休を終えて、いつもどおりの日々がやってくる幸せに感謝です。
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