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嫌な記憶も雨の中で泣けば消えるでしょうか(12-50)

昨夜はきれいな中秋の名月を見ることができました。

今日はこれから4週間に1度通院している私の持病の専門医に、最近の私を相談してきます。調子がいい時は外からは本当に普通の人間に見えるのですが、悪い時は自分でも人が変わったようになるので怖いくらいです。

そんな私でもできることは、本を読むこと、そして自分本意ですが、blogを更新できていること。昨夜読み終え終えたのは司書さんお勧めの2冊目遠田潤子氏の作品です。

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ただ立っているだけで圧倒的なオーラを放つスター、堀尾葉介。アイドルグループ「RIDE」の一員として十四歳でデビュー。二十二歳のときに演技の勉強のためにアイドルの座を捨てる。地道に努力を続け、アクションから時代劇までこなす実力派の俳優と評価されている。容姿と才能に恵まれ、誰もが好感を持ち、賞賛する男―。過去に縛られ、不器用に生きている人々が彼とすれ違うとき、人生に変化が訪れる。その葉介も過去に縛られていた…。(「BOOK」データベースより)

圧倒的なオーラを放つスター堀尾葉介と、関わった人々が過去の呪縛を乗り越え、一歩踏み出そうとする姿を描いた連作短編集です。

物語の合間に堀尾葉介の断片が見え隠れし、誰にも好かれながらも謙虚さを失わない葉介の人間像がなかなかつかめず、最終章にてやっと葉介自身も呪縛から解放され、真の姿を取り戻し、ハッピーエンドな物語になっていたと思います。

私に取って初めての遠田作品でしたが、眼差しがとても優しく、今の自分にとてもあった作品だったと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。週末の金曜日、あなたにとってかけがえのない1日となりますように。


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