お久しぶりです
誕生日に記事をアップして、またしばらくおやすみいただきました。
その間にも私の記事に辿り着いて、読んでくださった方、さらにはフォローしてくださった方など本当に感謝です。
これからも連続投稿に縛られることなく、noteは続けていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお付き合いください。
お休みしていた間に、動画配信サービスで映画やドラマをつい観てしまっていましたが、ここ最近読書も再開しています。
12月には未来屋書店大賞というものが発表されるそうで、その候補作をいくつか読んでいたので、発表までに読むことが可能な作品をじっくり読んでみようと考えています。
まず今日は候補作の一つである、朝倉かすみさんの作品「よむよむかたる」を紹介します。
別冊文藝春秋に掲載されたものを加筆修正、2024年9月に文藝春秋社から320ページの単行本として発売されています。
この作品を紹介してくれたのはどこかのサイトなのですが、私もボケがどんどんひどくなり、すっかり忘れてしまいました。しかし紹介されて、すぐに図書館にリクエストしたようで、「入りました」の連絡をいただいた頃には紹介内容さえ覚えていないという情けなさでした。
実際にこの作品を読み始めると、読書会という名の高齢者の集まりにいつもは敬遠している私が、読書というまさに「本を読む」行為の幸せにいつしか包まれていました。
内容紹介にもあるように登場人物は、確かに私より高齢ですが、今回の課題本は「だれも知らない小さな国」佐藤さとるさんの代表作です。読書会では順番に1節ごと音読し、感想を言い合うスタイルで行われます。
20年も続くと、お互いを知り尽くしているので、本の内容から脱線することもしばしば。それを会場のカフェ「喫茶シトロン」を叔母美智留から引き継いだ28歳の店長安田松生が最年少会員と会長の大槻克己がコントロールしているのが、なかなかいい感じです。
クライマックスはなんと言っても読書会〈坂の途中で本を読む会〉の20周年記念行事と記念誌の刊行です。残念ながら超高齢者の読書会です。メンバーの一人が急逝されるという出来事が起こります。が、彼女が記念誌に寄せた読書会への思いを込めたエッセイは、涙を誘い、そしてさらなるメンバーが集まって、読書会の未来を照らします。
私もいつも一人で本を黙読するスタイルで、読書を重ねてきました。持病もあり、まだ他の方と感想を話し合うという機会にまで至りません。
さらに年齢を重ね、持病を超え、心持ちの変化が起きたら是非読書会に参加してみたいと思います。高齢者にも明るい読書生活を照らしてくれる、私が好きな作品でした。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。私の横では夫がアメリカの野球ワールドシリーズ第1戦を楽しんでいます。
皆さんも週末を楽しんでください。またこの場所でお会いしましょう。
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