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金子玲介 著「死んだ山田と教室」を読んで

急に気温が下がって、体調もすぐれない日が出始めていますが、未来屋書店大賞発表までに読める作品は読んでおきたいと、頑張って過ごしています。

今日紹介するのは「死んだ山田と教室」という作品です。
作品を手に取ってから、発売後TV番組「王様のブランチ」に作者の金子玲介さんが出演されていたのを思い出しました。

夏休みが終わる直前、山田が死んだ。飲酒運転の車に轢かれたらしい。山田は勉強が出来て、面白くて、誰にでも優しい、二年E組の人気者だった。二学期初日の教室。悲しみに沈むクラスを元気づけようと担任の花浦が席替えを提案したタイミングで教室のスピーカーから山田の声が聞こえてきたーー。教室は騒然となった。山田の魂はどうやらスピーカーに憑依してしまったらしい。〈俺、二年E組が大好きなんで〉。声だけになった山田と、二Eの仲間たちの不思議な日々がはじまったーー。

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第65回メフィスト賞 受賞作であるこの作品は、各メディアで作者が述べておられるのですが、多くの純文学の賞に挑戦するも落選し、純文学に向いていないのではと、エンタメ系の文学賞に応募するや受賞という、本作品から考えると垣根が低くなっている気がしていた私からすると、不思議な感じがしました。

そのせいか、エンタメの文体をとりながらも、どこか純文学的な風も吹いていて、さらには題材と設定になかなか私自身がついていけない部分がありました。

きっと映像化にしたら、面白い作品なのだろうなとは思います。けれど文学なら、まずは文章で読んだ時、読者を惹きつけ、巻き込んでくれる力がさらに欲しいと感じました。

本作品の中心である山田や高校2年E組のメンバーのような10代ならば、違う感想になったかもしれません。年齢のせいにしたくはないですけど。

金髪が山田くんのようです。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。雨の影響はいかがでしたでしょうか?こちらはなんとか大きな被害なく通り過ぎてくれましたが、これからやってくる地方の方はどうぞお気をつけて。できれば週末を楽しみたいですよね。

#シニア #田舎暮らし #今日のつぶやき #金子玲介 #死んだ山田と教室 #講談社 #メフィスト賞受賞作 #読書感想文

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