多崎礼著「レーエンデ国物語」
今日も本屋大賞候補作を読み終えたので、紹介します。
読み終えた作品
2023年6月14日に、講談社より496ページのソフトカバー単行本として発売されています。
あらすじ
この作品を選んだ理由
今回の本屋大賞候補作品であるだけでなく、ファンタジー小説は、日本でも上橋菜穂子さんの「守り人シリーズ」に始まり、小野不由美さんの「十二国記シリーズ」最近では阿部智里さんの「八咫烏シリーズ」白川紺子さんの「後宮の烏」と良作がたくさん発表されており、どれも好きな作品です。今回多崎礼さんがどんな世界観のファンタジーを描かれたのか読まずにいられませんでした。
感想
本作は空想の世界でも、ヨーロッパを思わせる世界を背景にしていて、登場人物も、やはりカタカナ。苦戦するかなと内心ヒヤヒヤしながら読み始めたのですが、読み進めると人物像がしっかり出来上がっていて、頭の中で名前がなくても動いてくれ、最後まで難なく読み終えることができました。
不治の病に犯された青年との初恋、聖母マリアのように父なき子を出産する主人公ユリアに、ハラハラ、ドキドキ、そして天命のような結末にこの作品の未来が見える気がしました。
すでに発売された2巻、3巻が手元にあるのですが、特に2巻はかなりの長編です。どんなお話が待っているのかこれまた楽しみです。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。3連休の方も、そうでない方も有意義にお過ごしください。
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