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レコードプレーヤーの為のアンプ選び
ご存じの通りアンプに繋げないとレコードプレーヤー単体で
レコードを聴くことはできません。
アンプと言ってもメーカー、機能、性能が様々です。
結局
どれを買えばいいの?
と言う疑問が湧きます。
ここでいうアンプとはプリメインアンプの事をさします。
見分け方はアンプの正面パネルに「AMPLIFIER」の印字を確認するか
背面に入力端子とスピーカー端子がそれぞれが付いているかで
判断できます。
これとは別に機能を分けたセパレートアンプ
というタイプで
プリアンプ (コントロールアンプともいう)
パワーアンプ (メインアンプともいう)
というものも存在します。
プリアンプは入力の切り替えや音量調節がメイン。
パワーアンプはプリアンプからの音声信号をスピーカーで
鳴らせるように増幅します。
スピーカーで音楽を聴く場合はそれぞれ必要です。
これらをセット(1台)にしたのがプリメインアンプです。
ヘッドホンでしか聴かず、かつプリアンプにヘッドホン端子が
あればパワーアンプは必要ありません。
記事はレコード再生において、このプリメインアンプ、プリアンプの
選び方についてのヒントです。
音が出ればそれでいい / 機器にはお金をかけたくない
とりあえずレコードが聴ければそれでいい
という場合のアンプです。
「INPUT」という入力セレクターが一般的にはアンプの右側に
付いています。
ここに「PHONO」という項目があればOKです。
90年代初頭以降のアンプには無い場合があります。
この「PHONO」は
MMカートリッジを搭載したレコードプレーヤーが
接続できます、という意味です。
カートリッジがMCの場合は「ヘッドアンプ」というMCカートリッジ用の
回路があるアンプでないと使えません。
繋いでも音は出ますが不自然な音です。
カートリッジの詳細が不明な場合は型番を確認してネットで
調べるしかありません。
まずは所有のカートリッジがMMタイプかMCなのか把握することが大切です。
MMであれば「PHONO」入力がるアンプであればどれでも使用可能です。
一方MCであれば「HEAD AMP」を搭載したアンプでないと使用できません。
「PHONO」入力のあるアンプを探そう
カートリッジを交換して音の変化を楽しみたい
MM/MCカートリッジをそれぞれ使いたい場合は
「INPUT」に
「MM」と「MC」
又は
「PHONO1」と「PHONO2」と
二つの項目があるアンプが必要です。
MCはHEAD AMPと表記されている場合もあります。
表記の仕方はメーカーやアンプのグレードによって違う場合があります。
背面のPHONO入力端子が幾つあるかで接続できるレコードプレーヤーの
台数が分かります。
![](https://assets.st-note.com/img/1711289759954-elZgA4aM7D.jpg?width=1200)
SelectorにMMとMCがあります
カートリッジタイプを切り替えます
前者は1系統の入力で繋いだレコードプレーヤーのカートリッジが
どちらかを切り替えます。
レコードプレーヤー1台でカートリッジを交換することになります。
後者はレコードプレーヤー入力が二系統あります。
それぞれのカートリッジを搭載したプレーヤーを二台同時に
繋ぐことが出来ます。
下の画像はPHONO1とPHONO2があり二台のレコードプレーヤー
を繋ぐことが出来ます。
それぞれMMとMCが切り替えられます。
MCカートリッジ用のヘッドアンプ搭載アンプを探そう
いろいろ追求したい / もっと音の変化を楽しみたい
中級機以降のアンプにはレコード再生に力を入れている機種が存在します。
「CARTRIDGE LOAD」というセレクターが「INPUT」に、又はセレクターの近くにある場合があります。
これはMM、MC各カートリッジ再生回路の抵抗値やインピーダンス
を変更でき音の違いを楽しむことが出来ます。
一つのカートリッジしかなくても、この値を変えることで音楽ソースや
自分の好みに合わせた設定が可能です。
![](https://assets.st-note.com/img/1711284791419-gMFO5WfIYD.jpg?width=1200)
カートリッジロード搭載アンプ
画像のアンプはPHONO2でカートリッジロードが切り替え可能です。
PHONO1がMM
右のHEAD AMPがMC
PHONO2がMM
左のHEAD AMPがMC
因みにアンプのPHONO表記の近くに
「LOW FILTER」
「SUBSONIC FILTER」
というボタンを見かけることがあります。
これはレコード盤の反りなどにより発生する低音ノイズ等
をカットしてスピーカーに負担を掛けないという回路を
使うか使わないか切り替えるスイッチです。
レコード再生時に盤が反っていたら「ON」するのが良いです。
カートリッジロード搭載の高級アンプを探そう
カートリッジを複数購入し交換して音の違いを楽しむのも一つの方法です。しかし、レコードプレーヤー側でカートリッジを交換するのは手間がかかります。
・ カートリッジの重さに合わせたバランス調整
・ カートリッジの高さに合わせたトーンアームの水平調整。
・ そのカートリッジの適正針圧調整。
中古で購入した詳細のわからないカートリッジは適正針圧を
調べなければなりません。
又レコードプレーヤーによってはトーンアームの高さ調整ができないものがあります。
この場合トーンアームの水平調整ができずカートリッジの性能を十分に生かせないどころか寿命を縮めてしまう可能性もあります。
カートリッジ交換ほど音の違いは大きくありませんが上記の手間を考慮すると同じカーリッジで「カートリッジロード」を使用して変化を楽しむ方が簡単です。
PHONO入力とCD入力両方ががあるアンプはお勧めしません。
90年代に入ると音楽ソースはレコードからCDに移行していきます。
この移行期のアンプはPHONO入力に関しては
「とりあえず使えますよ」
というレベルのクオリティの物が多いです。
この時期はこれからはCDの時代、アナログレコードは衰退していきます。
ですのでPHONO回路の性能はよくない傾向にあります。