【開栓情報】 Amaro di Erbe Trieste
【new arrival amaro】
Amaro di Erbe Trieste / Piolo & Max (ITA)
店のストック漁っていたら発掘されたボトル。
十数種の植物(※下記参照)をリンドウリキュールに漬け込みそのまま(ノンチルってことか?)でボトリングしたオーガニックなリキュール(意識高そう)。
40度あるのでリキュールというよりハーブスピリッツという方が適当な気がする。
購入動機は思い出せないけど、おそらく「アマーロだしラベルも好みだしとりあえず買っとくか」くらいだったんじゃないかと。
この作り手、HP見てみるとけっこう興味惹かれるアイテムを多く作ってる。
インポーターさん、どこかまとめて入れてくれないですかねえ…
ここに限らず、イタリアはアマーロの宝庫なので(そもそもamaroって単語自体イタリア語だし)日本に入ってきていない魅力的なボトルがまだまだ山のようにある。
展示会で参考出品やらインポーター探しでの出展も見かけるから輸出はしたいのだろう。
もちろん試飲すればとても美味しいものばかり。
だけどその中で入ってきたことを確認できるのは1%もないんじゃないかなあ。
ってくらい入ってこない。
「次はアマーロが流行る!」なんて言われて早幾年。来ないよねえ、流行り。でも買うよねえ、ボトル。好きだから。
ジンがこれだけ定着したんだから派生していいようなものなんだけど、先に広がらない。
やはりリキュール故なのか独特の香味故なのか我々バーテンダー含め業界のプッシュ不足故なのか。
できることなら仕入れに行きたい。イタリアへ。
なんて書いていて、先日に「アブサンとか入れて欲しいなー」なんてインポーターさんにぽそっと言ってみたら薬事法の関係でけっこう手間がかかるらしいですね。
まあキナ成分含有のリキュールやトニックウォーターだってひと昔前は入れるのけっこう難儀したって話も聞いたことあるから(いや、未だ以ってキナだって引っかかるはずのもので彼らはどうやって通しているのか)、手間暇考えたら入れたがらないのはわからないでもない。
しかも入れたら入れたでニッチなマーケットで捌ききれるかも見えないなんてリスクも背負い込まなきゃならないんだから。
やっぱりヨーロッパへリキュール探しの旅に自分で出るのが一番なんだよな。
今のところそんな余裕はないから悶々と過ごすしかないんだけど。
さて、開栓したのでごく個人的なテイスティングコメントも少し。
ボンタンアメ、白檀、シトラス、シナモン。
ホップやニガヨモギ、柑橘果皮ぽいビター感(飲み重ねると輪郭がはっきりしてくる)、舌をコーティングされるような油脂感。
度数もあるのでストレートもカクテルも良し。
ビターズとしてアクセントに使っても表情変えられる。