いま、会いに行く。
緊急事態宣言が解除されたらしい。
「らしい」と書いたのはいったいこれのどこが「解除」なのかよくわからないからだ。
そもそも緊急事態だったのだろうか。
むしろ飲食とそれに関係する業界を緊急事態にしただけであった気がするのだが。
これ以上、言葉遊びなんてないかと思っていたが、どうやら揃いも揃って行政屋はそういうことが好きらしい。いかにもだな。
知性なき愚策もセンスのないジョークも、嘘も休み休みにしてくれ。生きるのに疲れる。
そして今回、何より気に喰わないのは「酒出させろってうるせえな。ほら、これで出せるだろ」ってニュアンスがあからさまなところだ。
比較論として「出せないよりマシだ」という声は一定数あるだろう。
たしかにそれは1mm程度もっともであるけれど、この条件で「ああ良かったね」なんて言えるわけがないだろう?
居酒屋やレストランなど食事と絡められるところはまだ、ほんの少しはやりようがある。
が、BARからしてみたら開ける前に閉めろという話で、要するに禁酒法は継続されているのだ。
現在、自店がないゴースト状態の人間がカリカリしても仕方ないのだけど。
…そう、まだお店は出来上がっていないのだ。
オープンが月を跨ぐのは確定してしまった。まあ開けるまでってのは色んなことがあるよな、とTooLの時を苦笑混じりに思い出している今日この頃。
こういう事は喉元過ぎて忘れるんです。
絶対に何かしら抜けるし、忘れているものがある。計算違いがある。意思の齟齬がある。
何から何まで計算通り、工期も予算も含めてキレイにまとまったという話を聞いたことがない。
完成すれば笑い話ではあるが、只中にあるうちはまったく笑えない。はぁ。もともとは6月頭には引き渡されているはずだったんだけどな…。
完成まであと一歩…いや、半歩なはず。
ま、そのおかげで行きたかったBARへ行き、会いたかったバーテンダーに会えた。
ヒトとは欲深いもので、こうやって会いに行けてしまうとあちらも、そちらもと出てきてしまう。
あと1、2箇所まだ開ける前に伺っておきたいたいBARがある。行けるかなぁ。
開けたところでスタートダッシュもかけられない現状だし、会いたいバーテンダーや行きたいBARがあるなら行ってから開けた方が良いよなぁ。