中古カセットテープのトラブル (2)
テープの固着についての考察となります。
日本のカセットテープでの固着は殆ど見られませんが海外からのカセットテープでは、100本のうち20~30本位は見られます。
殆どが何らかの固着によりテープのPLAY中に止まってします。
PLAYすら出来ない! 出来ても回転が安定しなくて音がゆらゆらするなど
の現象が見られます。
これは物理的な原因とプレーヤー側の原因が有ります。
カセットテープ側にてテープ表面の汚れによる固着
回転リール等のゆがみはケースのゆがみによる物
テープ側の解決方法としては当店では以下のパターンにて試しております。
1.まずは早送り、巻き戻しを数回繰り返す
このケースで稀に治る物も有ります。
2.そのまま1週間以上放置
温度や湿気の関係でしょうか?
掛からなかったTAPEを放置しておくと稀に復活します。
3.テープケースを手に持ち少し力ずくで捻ります。
これまた稀に治ります。
4.テープのヘッド部分にクリーナー液を含ませたティッシュ等で
軽く当ててテープを回してテープ表面をクリーニングする。
上記の要領でも掛からない物も100本のうち20本位は出て来ます。
プレーヤー側の問題
これはプレーヤーのモーター回転トルクに由来します。
簡単に言うと3V電源のモーターと12V電源のモーターではサイズも厚みもトルクも違います。古いテープの場合、トルクがあるプレーヤーの方が
確実に回転も安定します。
単純に考えてV数が高いデッキの方がトルクが有りますのでラジカセなどの場合、出来るだけ9V、12V仕様の物をセレクトされた方が良いでしょう。
トルクで考えると一番のお勧めはカーデッキになります。
通常のカセットデッキよりも明らかにトルクが有りますのでお勧めです。