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ジャニーズ性加害のこと

じわじわと、
ジャニーズ事務所の性加害問題が波紋を広げています。

子どもたちの耳にも達している話題ですから、
ソーシャルワーカーの視点で、
わたしなりに考えをまとめてみます。

一番大きな問題は、忖度と隠ぺいです。

そこにいじめつまり人権問題について考えるべき、
すべての事柄が集約されているからです。

日本人が、素晴らしいしくみだと考えている国連、
その調査を受け、問題とされた性加害問題であるから、
政府やマスコミ、
各企業は大慌てで自己批判を含めた対応を始めています。

もしも、国連が調査団を送らなければきっと、
社会の裏側で官民が働いて、
不十分な結論だけ発表しておしまいだったでしょう。

社会に一番影響力を持つマスコミと、
マスコミを使って活動している大企業と、
これらの活動を監視・指導する官庁が、
結果としてジャニーズ事務所という権力者への忖度で問題から目を背け、
何も言ってこなかった。
一個人が日本に影響を及ぼすことを認めていたのです。

ジャニー喜多川がやったことは、明らかな性犯罪です。
虐待と言うのも適切ではありません。
いじめと犯罪を区別しなければいけないように。

そしてこの問題は、


日本社会はいまだにLGBTQ問題に
真剣に取り組んでいなかった証拠でもあります。

なぜならそこに、男性への逆差別があるからです。

LGBTQ問題に国を挙げて取り組んでいるポーズをとりながら、
他方では官民ぐるみで隠ぺいしていたのですから。

☆ ★

わたしは学校も社会の一部であり、
教師も保護者もこの社会の一員である以上、
わたしも偏見・差別と迫害の素質を持っていると考えます。

老人施設や精神保健施設が、
かつてのハンセン病施設と同じように、
社会が邪魔者認定をして「隔離・隠ぺい」しているのと同じように、
学校が、人に迷惑をかけている発達課題の子やいじめっ子を、
教室から出してしまう。

どこかで、不登校の子は学校に来るなと考えている。

☆★☆

わたしはジャニー性加害問題を、
自分の中にある社会的なバイアス、
偏見・差別が当たり前になって、
差別と感じないでいる自分に気づいて欲しい、
そのための警鐘だと考えています。

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かえる翁じ
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