ファーストラヴ

本日の鑑賞はこちらーーーーーーーーー

とある大学で、男が刺されて殺されたという事件が起こった。
その容疑者であるとされる男の娘
聖山環奈(芳根京子)は
”同機はそちらで見つけてください”そんな挑発的な言葉から世間ではサイコパスの娘だと言われていた―――――

真壁由紀(北川景子)は公認心理士として彼女がなぜ父親を殺さなければいけなかったのか――――その心の奥底に潜む闇と対峙することにした。


ネタバレを含む感想—―――――――――――――――――――――

今作はサスペンス要素の側面と由紀自身のカタルシスの側面が同時に描かれるといった作品。
そして世間で報道される事件の犯人は一側面にすぎないのだと。
必ず事件の背景に存在するのはただの人間なのだという事を再認識させられた作品だった。

由紀自身のトラウマも前半は断片的に描写されていて、後半は環奈より
由紀に焦点を当てていた。
そこには完全に由紀が環奈に自分を投影しているのと同時に由紀の動機を必死に探す由紀の姿があった。

真壁由紀の夫(窪塚洋介)の弟 庵野迦葉(中村倫也)は環奈の弁護人であることから、距離を置いていた迦葉と仕事を通して関わっていく中で由紀が封じ込めていたトラウマを再起させる人物として描かれていた。
迦葉はまだ由紀に好意を寄せており、兄の妻であり自分が傷つけてしまった過去の由紀に対しての後悔など複雑な感情を中村倫也が切なさもありながら、陰ながら由紀を支える頼もしさもあるとても素晴らしい表現だった。

由紀(北川景子)は初めこそ余裕のある感じだったが、環奈の過去を知っていくうちに自身の傷を改めて想起させると同時に今事件で迦葉と関わっていく中で、自分が夫を騙しているんではないかという夫への罪悪感が沸々と沸き上がってきて、その罪悪感を払拭しようと足掻く由紀の姿が印象的だった。

今作は単純なサスペンスとして見るのではなく、恋愛要素も入ってくるので、なんというかお得感があった感!?
それと、中村倫也がカッコいいと思える今作だった!笑

結局二人の男に愛される北川景子が羨ましかった…笑

考えさせらる作品でもあるので、ぜひ鑑賞を―――――――――――

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