ほんとに便利?自動調乳機 baby brezzaレビュー
友人夫婦から出産祝いでbaby brezzaなる米国製の自動ミルク機を頂きまして、我が家では毎日大活躍しています。使い方を調べて判明したのですがかなり高級なマシーンのようですね・・・!公式サイトだと230ドルくらいなので今の為替レートだと4万円くらいしちゃいます。友人の太っ腹なプレゼントに感謝感激です。日本では購入を迷っている方も多いみたいなので、使い勝手や気になる点などレビューしていきます。
総評
確かにミルク作りがものすごく楽になります。ボタンひとつで飲み頃の温度のミルクが出てくるので、すぐ作りたい時にさっと作れるのは本当に楽ですね。
一方で、マシンのメンテナンス(ノズル部分の清掃)などは発生するので、それがむしろめんどくさいと感じる方もいるかもしれません。
双子ちゃんがいるご家庭はミルクの頻度が半端ではないと思いますのでかなりおすすめできそうです。でも赤ちゃん一人だったら、お湯は保温ポットに入れて置いて、粉ミルクは計量不要なキューブ状になっているものを使って浄水で割れば、正直baby brezzaとあんまり変わらない手間でミルク作れちゃうんじゃないかな?と思います。
というわけで、baby brezzaはあると大変に有難い品であることには間違いないのですが、他のやり方でも正直代用可能だな、というのが個人的な感想です。結構お高いマシンですからご予算に余裕がある方は購入されて損はないと思います!
レビュー
ミルクは速攻で作れる、でも使い勝手はかなり微妙
「ミルクをサクッと作れる」という主要機能は満たしていますが、細かいところの気配りがない印象・・・このへんは普段日本製家電の細やかさに甘やかされているので、少し不便に感じるところがありました。
まず、4回に一度ノズルを洗浄する必要があります。ノズルの部分に粉とミルクが少し残っているので、それを4回に一度洗浄する必要があります。日本の夏は蒸し暑くて少し菌の繁殖が心配なので、私は夏場はなるべく毎回濯ぐようにしています。完全に乾いた状態でセットしないといけないので、拭き上げるのが結構めんどくさい。使ったらすぐノズルを外して水ですすぎ、マシンの上に置いて自然乾燥させています。
水のタンクに入るのはたぶん1リットル程度なので、2日に一回くらいは水の追加が必要です。
月に一回全てのパーツを洗浄する必要があります。一旦粉を取り出して、なかのパーツを全部洗浄して、乾かして・・と結構めんどくさい!結構パーツも多いです。
出来上がり量が表示量よりちょっと多い。例えば、180mlで作ると210ml出てくる(笑)。ちなみに、デフォルトではミルクの量はオンスで表示されていますが、オンスのボタンを長押しすると、ml表示にすることができます。
日本の粉ミルクだとほほえみとアイクレオが設定としてプリセットされています。けど、ミルクの重さと水の割合が一緒であればどのブランドでも大丈夫だと思います。こんなタイプの方がいるのどうか不明ですが、もし複数のブランドのミルクをローテーションして飲ませている方などいたら、babay brezzaは使えないと思います。同じブランドのミルクを一貫して使い続ける必要があります。なぜなら、粉ミルクのタンクの残量が1/3くらいを切ると、粉ミルクを追加しなければならないから。。。
夜間授乳は液体ミルクが圧勝!Baby Brezzaは不要
他のレビューでは「夜間授乳がめちゃくちゃ楽になった」との声が見られましたが、液体ミルクがまだ日本で販売されていなかったころのレビューかな?ほほえみの液体ミルク缶を枕元に用意しておくのがダントツで一番楽なので、夜間はbaby brezzaは使いません。
気になるサカザキ菌・サルモネラ菌のリスクは・・・
日本の方でbaby brezza購入にあたって一番気になるのが、サカザキ菌とサルモネラ菌のリスクではないでしょうか。このbaby brezzaは70度以上のお湯で粉ミルクを溶かしていません。現在の技術では粉ミルクにサカザキ菌が混入することは防ぐことができず、どのブランドの粉ミルクでも低い確率ではありますがサカザキ菌やサルモネラ菌などの細菌が混入している可能性があるため、これらの菌を死滅させるために70度以上のお湯で一度粉ミルクを溶かす必要があるとWHOは指導しています。
baby brezzaの日本公式サイト(babybrezza.jp)によると、baby brezzaは70度以上のお湯で調乳していないとのこと。
こう言われるとかなり不安になりますが、せっかくいただいたマシンなので、もう少し米国の情報を調べてみることに。米国の疾病対策予防センター(CDC)によると、 感染しやすい乳児の特徴は、以下とのこと。
稀な感染症とはいえ、感染すれば命に関わる重篤な症状を引き起こしますので利用には慎重になる必要がありますが、リスクとベネフィットを考慮して最後は自身の判断で利用を決める必要があると思います。
我が家は夫婦で相談した結果、リスクが高い時期を避けて生後満3ヶ月経ってから利用を開始することにしました。
まとめ
かなり便利ではあるのですが、より経済的なオプションもあるとは思います。円安の影響もあって結構お高い品になってますので、ご予算に余裕のある方は購入されても損はないものだと思います!
将来日本の家電メーカーとかピジョンが本気出して70度で調乳できるミルクメーカー(かつメンテナンスなどの細かい使い勝手もいいやつ)を出してくれることに期待・・・!