「会社より命を優先すべき」は、結果論
会社が原因で心が追い詰められて、自らの命を断つという結果を招く出来事は、よくニュースや新聞で見る話だ。
そのようなニュースを見て視聴者は、「死ぬくらいなら、辞めれば良いのに」「辛かったら逃げても良いのに」と安全な位置から薄っぺらい感想を言う。
仮に、仕事を辞めた場合の周りの反応はどうだろう。
「ろくでもねぇな」「努力を知らない半端者が!」と言うだろう。
つまり、本人がいかに辛かったかは、「死」を持って、ようやく周りに理解されるのだ。
まず、精神が病んでいると気力なんて無いんですよ?
会社を辞めたら人生ハードモードになる事なんて、なんとなく想像が付くんですよ。
ただでさえ精神が疲弊しているのに、更に大変な転職活動なんてできるはずが無いんです。
つまり、「今の会社で働き続けて、限界が来たら命を終わらせるしか無い。」このような思考になる。
なにも、急に思いついて「あ、死のう」ってなるわけじゃないんですよ?
もはや何週間か前から「近々自分は自殺するだろう」それを分かった上で、ギリギリまで苦しみを味わいながら生命を維持してるんです。
自分の軸が定まっていて、自分自身の行動に責任が取れて、どんな辛い状況も楽しむ事ができる。そんな人間でも無ければ、みんな死を選びますね。
実はそんな人間はごくわずかしか居なくて、偶然耐えていけるくらいの会社に入っただけで、会社ガチャで外れを弾きさえすれば、ほとんどの人間が死を考えるような状況になる可能性がある。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?