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北欧ミステリ『特捜部Q―Pからのメッセージ』デンマーク・ドイツ・スウェーデン・ノルウェー映画 2020.5.12

北欧ミステリー&サスペンスを代表するシリーズの映画化、3作目。回数を重ねるごとによくなってくる感じです。製作参加国にノルウェーが加わり、監督もノルウェーのハンス・ペテル・モランドに代わっています。自国で作った『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』で名を馳せ、この『特捜部Q』の次は、ハリウッドで自作を『スノー・ロワイヤル』としてリメイク。いま、アクション映画では注目の監督です。

コペンハーゲン署、未解決事件専門のセクション、特捜部Qに持ち込まれた事件は、退役軍人が海辺で拾った1本のボトルと、中に入った救援を求める手紙。書かれたのは差出人は7、8年前と推定され、差出人とおぼしきPのイニシャルが書かれていました。助手のアサドを中心に捜査が進むのですが、どうもボスのカールの調子が変。過去の後遺症でしょうか。

捜査と並行して描かれるのは、敬虔なエホバの証人の信者一家におきる誘拐事件。デンマークの農村地帯らしい美しい風景のなかでおきる痛ましい犯罪です。

この二筋がどうつながっていくかなんですが。捜査の重要な糸口として、電話の声のうしろで聞こえる音があり、誘拐犯が身代金の受け渡しに列車を使うところとか。あの黒澤明の『天国と地獄』にヒントを得たのではないでしょうか。

過去2作のように、特捜班だけの活躍でなく、警察が総力をあげて事件解決に動きます。ヘリまででて。つまりお金をかけています。

デンマークは風力発電のシェアが蔵電力消費の60%を越える、世界一の風力発電の国です。海に並ぶ、発電用の風車が、重要な役割をになっています。

2017.1.28 日本公開
原題:Flaskepost fra P
製作年 2016年
製作国 デンマーク・ドイツ・スウェーデン・ノルウェー配給 カルチュア・パブリッシャーズ
上映時間 112分
監督 ハンス・ペテル・モランド
原作 ユッシ・エーズラ・オールスン
出演 ニコライ・リー・カース/ファレス・ファレス/ヨハン・ルイズ・シュミット/ヤーコブ・オフテブロ

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