SKIPシティ国際Dシネマ映画祭最優秀作品賞『願い』スウェーデン/ノルウェー合作 2020.10.4
「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020」コンペ部門で観た3本目は『願い』。スウェーデンとノルウェー合作。今日(10/4)11時に発表されたニュースによれば、この作品が最優秀作品賞を獲得したとのこと。納得の結果です。すばらしい作品でした。
主人公はスウェーデンでは名前の知れた舞台人夫妻。脳腫瘍の診断を受けた妻にどう向かい合うかー夫婦と6人の子どもたちの、クリスマスから大みそかにかけてのドラマです。
担当した振付の仕事が千秋楽を迎え、自宅に戻ったアンニャの体調がすぐれません。クリスマスの前日、病院で診てもらうと、脳腫瘍、それもかなり重度の診断です。世の中はホリデーシーズン。この期間に、手術を受けられるのか、余命はあるのか、夫婦は医者探し、セカンドオピニオン探しに走ります。
夫婦といっても、ふたりは事実婚。お互いの連れ子も含め、6人の子どもがいますが、入籍はしていません。これまで幾度もチャンスはあったのですが、アクシデントがあり、見送られてきました。余命わずかではありますが、夫トーマスは手術前に、結婚をしようときりだします…。
アンニャを演じているのは、アンドレア・ブライン・フーヴィグ。日本公開は『女教師アニタ ただれた情事』というすごいタイトルの映画だけですが、スウェーデンでは舞台などで有名な女優。歌手としてアルバムもだしているそうです。トーマス役はステラン・スカルスガルド。この人はよく見かけます。『ドラゴン・タトゥーの女』スウェーデン版や『ニンフォマニアック』などの北欧作品だけでなく、『マンマ・ミーア!』や、最近でも『異端の鳥』でドイツ兵士役を演じていました。
監督はマリア・セーダル。2012年に末期ガンを告知され、そこから復帰した自身の体験を元にしています。
ジャパン・プレミア
原題 Hope
製作年 2019年
製作国 スウェーデン/ノルウェー
上映時間 125分
監督:監督:マリア・セーダル
出演:アンドレア・ブライン・フーヴィグ、ステラン・スカルスガルド