GPAが低ければ、難関校を諦めるべきか
読者の方よりGPAに関する質問があったので、今回は私のケースをもとに、タイトルの内容に関して考察します。
気になる方のために先に結論を申し上げますと、「GPAが低いからといって、難関校を諦める必要はない」と私は強く思います。
LSE合格に必要とされる最低限のGPA
読者の方の中にはLSE留学希望者もいることを想定し、同校に必要なGPAを端的に申し上げますと、イギリス式のGPA計算方法で3.5/4.0が最低ラインです。
これから私の同期となるPink ShibaさんがLSEに必要なGPAをわかりやすくまとめてくれています。
イギリス式のGPA計算方法
「3.5/4.0には足りない..」と思った方、ご安心ください。
イギリスの大学院に出願すれば、先方が成績証明書をもとにイギリス式に計算し直してくれます。
下記の記事にはわかりやすく計算方法がまとめられております。
多くの方がイギリス式で計算すれば、GPAが跳ね上がると思います。
それでも「3.5/4.0」に足りなくても、諦める必要はありません。
私のケース
私の学部生のときの成績はイギリス式では3.5に満たなかったですが、国内で取得した修士の成績はほぼ満点でした。
某留学エージェントによれば、英国の大学院の修士課程に出願をしたら学位の成績の方を重視されるので、合格は難しいだろうとのことでした。
しかしながら、結果として私は難関校と言われるLSEを含む出願先の6校すべてから合格をもらいました。
合格した理由として、おそらくは国内の修士の成績も多少は評価されたほか、職務経歴やPersonal Statement(志望理由書)等から総合的に判断されたのでしょう。
ちなみに英語のスコアは出願時ではなく、「条件付き合格」をした後に提出しました。
したがって、断言はできませんが、GPAが低くても社会人の方であれば職歴や志望理由書等が希望の専攻とマッチすれば、なんとかなるかもしれません。
(2023年8月21日追記)
大学を卒業してストレートにLSEの大学院に行きたい場合は、学部の主席・次席レベル、もしくはかなり上位の人たちが競争相手だと認識した方が良いでしょう。
少なくとも、私の周りの、大学を卒業してすぐにLSEの大学院に進学した人の多数はそういう層の人達です(N=約10)。
ただ、競争率は学科によりますし、主席・次席ではない人らもいるので、ご自身がそこまでのGPAがなくても後悔しないよう出願してみても良いと思います。
後悔しないために
それでも難関校への出願をためらっている方へ。
出願をした結果、不合格になった際に皆様が失うものとは何でしょうか。
強いて言えば準備に費やした「時間」だと思いますが、仮に不合格になったとしても、足りなかったことを推薦状を書いてくれた指導教授等と相談し、翌年再度チャレンジする選択肢があります。
また、皆さんの出願のご経験は今後留学をする方の参考になるでしょう。
私自身も顔も名前も知らない諸先輩方の出願記録を参考にしましたし、私の経験も今後誰かのためになるのであればという思いを持ち、出願準備をしてました。
「本当はあの学校に行きたかった」と後悔しないために、たとえ非常に合格する可能性が低いかもしれないとしても、本当に行きたいのであればGPAだけであきらめず、徹底的に対策をして出願してもいいのではないでしょうか。
まとめ
繰り返します。
「GPAが低いからといって、難関校を諦める必要はない」です。
出願を通して必ず得られる経験がありますし、合否に関わらず記録として残せば後続の方のためにもなるでしょう。
読者の皆様が一歩踏み出した先に奇跡を起こすことができたら、これ以上の喜びはありません。