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BG2, SoA, エルダリスとヤンの会話、ジャイアント・ビーバーの大冒険

<ヤンは陽気なホラ吹きノーム、エルダリスは異世界から来た吟遊詩人兼舞台俳優のティーフリング>

ヤン
「エリー、わしは芝居にするネタを持っとるのだが」
エルダリス
「頼むよ、ヤン。僕の名前はエルダリスだ」
ヤン
「いいかね、エリー。ジャイアント・ビーバーのアンガスは、意地悪なブリーワグ*に住み慣れた古巣を追われて、新しい池を求める壮大な冒険に旅立つのじゃ」
エルダリス
「うん、壮大だ。続けて」
ヤン
「いやいやいや、これはまだほんの序の口じゃ。道すがら、彼はたくましいヘラジカのグルゲンに出会い、大いなる試練と艱難の時を通じて、二人のあいだに速やかに友情が育っていく。もっとも、友情というのがまた試練と艱難の原因になりがちなものじゃがな、あんたもお察しの通り」
エルダリス
「質問してもいい?ヘラジカって何?*」
ヤン
「もう間に合わん。わしはもう大いなる試練と艱難の途上なんじゃー考えてもみな、エリー、そいつがどんなにスケールのでかい力強いテーマか。ともかくも、そのヘラジカは不思議な、そして結局は死に至る病を得る。そしてビーバーのアンガスは、友情の最後の証として、湖の真ん中に木で彼の墓を作り、次いで自らは湖に身を投じるのじゃ」
エルダリス
「ヤン、ビーバーは投身自殺はできないよ。一生の半分を水中で過ごす動物だもの」
ヤン
「議論は無用じゃよ、エリー。こいつは本当の話だし、もしあんたが疑うなら、わしの大叔母さんで独身のアポ・ペテウィックに聞いてみるといい。これは彼女の裏庭で起こった話で、当時彼女はネヴァーウィンター(地名)の上にあるサンダーツリー村でファーマーズ・マーケットを経営しておったのじゃ」
エルダリス
「そこへ行くことがないよう祈るよ、ヤン。僕がそこへ行くことがないように」


*カエル人間。
*エルダリスは異世界の出身なので、ヘラジカという動物を知らないわけ(ビーバーは知ってるらしいけど😅)

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