BG2, SoA, エアリーとエルダリスの対話、ロマンス#4(1)、芝居の稽古
<仲良くなったエアリーとエルダリス、話の間にエアリーは役者向きではないかとエルダリス(俳優)が言い出し、エアリーも乗り気に。エルダリスはいろいろな台本を検討した結果、『テルシス』なる女神が主人公のお芝居を選び、ふたりでそれを稽古することに>
エルダリス
「君はもう台本を読んだんだろう、我が嘆きの小鳩よ?なら、なぜそのように眉をひそめてるんだい?」
エアリー
「わー私、そう、台本は読んだわ…でも、エルダリス、正直に言って、私には演じられそうもないと思うの…このテルシス女神*の役は」
エルダリス
「でも、きっと君はできると僕は信じてる、美しいエアリー。なぜできないと思うんだね?」
エアリー
「そうね…女神が神々の支配者のロード・ジョヴァンと対立する場面。彼女は彼に…大音声で反論するでしょ…」
エルダリス
「そうとも。それで…?」
エアリー
「(クスクス)ああ、エルダリス…私にはこんなの無理だわ!私がこのセリフを言ったら、きっとネズミの鳴き声みたいに聞こえるわよ。私、そんな声をしてないもの…」
エルダリス
「しているとも、小鳩さん。ただ、どこにあるか探さなきゃいけないだけさ。さあ…その幕をやって見せておくれ」
エアリー
「(ハァ…)じゃ…やってみるわ。『お、お待ちください、主よ…わたくしはさ、裁かれたくなどございませぬ…』ダメダメ、こんなのじゃとても」
エルダリス
「なら、君はネズミなのさ、僕のエアリー。外界が怖くて穴から出まいと頑張ってるちっちゃなネズミさ。腐りかけたチーズを抱えて満足していたまえ、もしそれがお望みなら」
エアリー
「エルダリス!そんな言い方はひどいわ!」
エルダリス
「なら、続けたまえ。素質大ありだよ」
エアリー
「いいわ。『お、お待ちください、主よ…わ、わたくしは…さ、裁かれ…たくー』」
*『テルシス』という劇の主人公の女神で、神々の不当な裁きにより天界を追われ、彼らの非難や嘲笑を受けるが、あくまで信念を失わず、堂々と真っ向から彼らに立ち向かう、というストーリーらしい。