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BG2, SoA, ニセものイリシウムの結末、ケルドーンの満足

***ヘルムの教会のためにサールス卿に作品制作を依頼するクエストの一部。ネタバレ注意!***




<テンプル地区にて。主人公はニセ物のイリシウムで彫刻家のサールス卿を騙して仕事をさせようとしたが、バレてしまう。サールス卿は立腹して即座に宿を引き払って出立。主人公は仕方なく教会に戻って依頼者に事情を説明するが、それを教会のリーダーが目に留めて「それ(ニセ物のイリシウム合金の塊)が教会で購入すると言っていた作品かね?」と問いかけてくる>

監視者テルウィン(クエストの依頼者)
「そうなるはずだったのですが、最高監視者どの、無駄でした」
最高監視者オイシグ(教会のリーダー)
「なぜ無駄だなどと?まるでプリズム*の作のようじゃないか、無論そんなはずはないが。風変わりな色味をしているね。闇と夜明けのあいだの時間帯のようだ。私はいいと思うよ」
「イリシウムの輝きがあるが、曇りもあるね?よろしい。ヘルム神の鎧には染みひとつないが、それが不断の努力なくして容易になされるものと、信徒は思うべきではない」
「これをどこか目立つ場所に置くように、監視者どの。これは教えの意にかなっている。あの評価され過ぎているサールス卿に、君が教会の財を費やし過ぎはしないかと私は心配していたのだ。しかし、これは気に入った。素晴らしい作品だよ」
監視者テルウィン
「そういたしましょう、最高監視者オイシグどの」
「尊大な芸術家と貴族趣味という泥沼を通じて、ヘルムは我々をお導きくださり、慎ましくとも価値ある捧げ物をお認めくださった。ヘルムはあなたを祝福なさったのです」
主人公
「お仕えできて楽しかったですわ」
監視者テルウィン
「では、あなたへの借りを果たす時です。あなたはふさわしい配慮をもってヘルムにお仕えしたのですから、彫刻家に払うはずだった代金の一部をお渡しして、あなたが自腹を切ったぶんを埋め合わせていただきましょう」
「また、あなたには単なるお金以上のものを受け取る資格がある。ヘルムは実務の神であり、彼の報酬もまたそうです。”栄光の兜”をお授けしますので、さらにご自身を磨きなさいますように」
「お暇ができたら、また私にお知らせください。あなたの奉仕を必要とする仲間がおりますので」
ケルドーン(清廉なパラディン。ニセ物作戦にずっと不満を漏らしていた)
「ハハ!どうやら結局、いちばんいい形でおさまったようだな。あの彫刻家が品質に難をつけて突き返した合金が、ここではその合金ゆえの長所で受け入れられたか。私もこれなら許せるとも、大いに」


*プリズムはバルダーズゲート1のクエストで登場する彫刻家。たまたま見たエルフの女王エレシームの美しさに感動のあまり、全財産のみならず盗品まで用いて、不眠不休で彼女の像を作って、完成直後に精力と体力を使い果たして亡くなってしまう。
*ヘルムは守護・監視を司る神。神官名にwatcherなどがつくのはそのため。


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