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BG1, ポータルベンダーウィンデンの予言

<北ナシュケル街道にて。街道を離れた荒野の中に、1人の隠者がぽつねんと佇んでいる>

ポータルベンダーウィンデン
「へ?誰じゃ?わしの庭から出ていかんか、ロクデナシども!存在の本質を知りたいとヒントをせがむ連中から離れて、隠者でおるというのは難しいのう。本を読むのじゃ、諸君!ポータルベンダーウィンデンは断固そう命ずる!」
主人公
「あなたの平和を乱してごめんなさい。こんな荒野にいるからには、あなたは1人きりでいたいに違いありませんね」
ポータルベンダーウィンデン
「うん?そうじゃとも、それとわし個人の厄介な癖のためにな。求められている時なら助言もうるさがられはせんが、楽しいピクニック中に周りをうろついて格言だの自明の理だのをクドクド連発してくるとあっては、厄介者でしかないからのう。チーズにたかるアリより始末が悪いんじゃ。わしの言ってる意味があんたにもわかればじゃが。や?やや?ほう、あんたはまことに見にくい人じゃのう」
主人公
「侮辱することはないでしょう。私はあなたとお話がしたかっただけなのに。嫌ならそう仰っしゃればよかったんです。ではお別れしますよ」
ポータルベンダーウィンデン
「待ちなされ…わしが悪かった。じゃがあんたはわしの言った意味を取り違えておる。わしは時々言葉が足りんでな。よければわかりやすく言って進ぜよう。わしの言った意味は、あんたの放っているオーラが見にくいということじゃ。恐ろしく不安定なんじゃ。あんたはまさにあんた自身と、文字通り対立しておる。あんたみたいな人は今まで見たことがないが、あんたのようなタイプはそう長生きできぬからかもしれんのう。あんたには穏やかな最期は望めんとわしは見立てるが、あんたの将来については全然見通せん。あんたの運命はこれからのあんた次第のようじゃ。おしゃべりが過ぎたの。わしはあんたの時間を大分無駄にしたようじゃ。わし自身の時間もな。もう放っておいてもらおう」

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