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コンサルとの付き合い方

マッキンゼー、BCG、ベイン・・・東大生の人気企業ランキングにも必ず入るが、偏差値の高い大学生の人気企業ランキングでは必ずコンサル会社が入る。

かくいう私も新卒中途に関わらず、コンサル企業と競合することが多いし、また、採用に携わる前にも多数のコンサルと一緒に仕事をしてきた。

ボスコン、アクセンチュア、KPMG、デロイトトーマツ、IBM、EY、オリバーワイマン、、他色々と彼らと仕事をさせてもらった。

コンサルフィーは高い。高すぎる。明治エッセルスーパーカップしか食べたことない小学生が、コンビニで定価のハーゲンダッツを買うくらい雇うには勇気がいる。

今回はコンサルを雇わない方がいいケース、いいケースを紹介する。当然だが、あくまで一個人の経験を元にした意見でしかない。


私が思うに、以下2つを期待しているなら止めた方がいい。コンサルフィーをドブとまでは言わないが、用水路に流すのと同じだ。

① コンサル会社が自分たちが全く知らないような新しい知識や戦略をくれる

② コンサルタントが自分たちよりも優れている

③ 自社社員だけだと業務が回らないので社員代替として一時的に雇う

①と②の理由として、確かにコンサル企業は、自社の他に複数の同業他社にもコンサルしている可能性は高いので、その意味で業界の動向や最新知識、他社の戦略をもっている可能性はある。ただ、とは言っても今の時代、業界の流れを掴まない努力をしない企業はいない。まずもって営業が情報を取ってくるし、大企業であれば、マーケティングや調査部隊など専門部隊があるだろう。コンサルとの情報格差などほとんど無いか小さい。

これは私が実際に経験したことだが、とある超有名戦略コンサルを3ヶ月間雇い、1億円超えのコンサルフィーを払ったが、入ったコンサルタント5名の内、銀行出身者がたった2名、更に我々が頼みたい専門領域を経験していた者は0名であった。つまり、彼らは決して専門家ではないケースが多いのだ。

あくまで業務知識やスキルは企業と社員の中にあり、コンサルはサポートしかできないケースが大半。まずは社員が頭から汗と涙を流して考え抜き結論を出すことを前提にしなければならない。まずもって知っておく必要があるのは、コンサルが自社の社員よりも優秀だと誤解するのは止めた方がいい。現にコンサルにはメガバンクで一斉昇格に上がれず、流れたものも多数いるのだ。

③はもはや論外だ。代替として雇うには単価が高すぎる。もちろん業務によってレベルが違うが、一時的に雇うなら付加価値の高い業務を自社社員に専念させ、単純作業などは単価の安い派遣社員を一時的に雇う、他の部署から一時的に兼務させるなどして対応するべき。結局高いフィーを払って進捗管理や会議運営など誰でもできることをやらせるハメになる。

では、どういったケースでコンサルを雇うべきか?以下を前提に一度雇ったら骨の髄までしゃぶり尽くす覚悟でコンサルを使い倒すことだ。

① 中小企業などで業界情報や戦略を考えるリソースや情報が本当に少ない

② 社員からのボトムアップでは動かない経営陣に対して第三者評価として差し出し、動いてもらう。

①はあまり良くは無いケースだが、まあ仕方の無いケースもあるだろう。

②に関しては特に大企業であれば決裁者や経営陣までの距離が遠く、報告できたとしてもあまり下々の進言を聞かない経営者も多い。その時にコンサルを利用して「コンサルもこう言ってますよ。ほら、私たちの言ってること正しいでしょ?」 とコンサルを盾に進言するのはありかもしれない。これは正に自分の経験談だ。

以上のことはあくまで自分の経験から考えた意見。参考になれば幸い。

ただ最後にこれだけは言っておこう。

彼らは見映えの良いパワポのスライドを作ることは上手い。

それでは、愛を込めて、合掌

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