エイリアン:ロムルス

血や怖いものが嫌いな私だが、エイリアンシリーズは何げに全部観ている。なんだったら、スターウォーズより好きかも、そんな感じである。
それぞれの監督作品はそれぞれ色が楽しめてよいと思っているが、その中で一番を挙げろと言われれば1である。だから、プロメテウスもコヴェナントも好きだし、リドスコ監督の続編が観たかったと思っているクチである。
そんな私が最新作ロムルス観てきた。結論から言うと、大変面白く、再見したいと思った。しかし、これは、シリーズを知らない初見者、若い人向けの作品と思う一方、もう一方のターゲット層であるシリーズファンには、なんか微妙な出来…。職人が作った出来のいい二次創作、同人誌という印象。本作は特に1,2を中心に、いろいろなファンへの目配せがある。セリフだったり、シーンだったり。あるいは構成もまた。それらは、自分からすると邪魔とまではいかないが、プラスにもなっていないのではないか。ラーメンに例えると、二郎インスパイア系という感じで、二郎をまったく知らない人は、このラーメンを新鮮感じられるかもしれない。が、二郎のファンがこのラーメンを食する時、食材やスープなど部分部分が同じだからといって、はたして二郎ファンはそれで満足するのか?
少なくとも私は二郎っぽさにそういうものを求めている訳ではなかった。確かにおいしいのよ。ドントブリーズ的な自分なりのネタも仕込んでいるし。それでも全体としては…某レビューで、『フォースの覚醒』を想起させるという感想があったが、まったく同感。
最後の赤ちゃんエイリアン(オフスプリング)は、悪くないが、こっちはこっちで『キングダム』の巨大赤ちゃんを思い出させ、どうせならあのくらい大きい方がよかったなあ、となんとなく思った。

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