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セブンイレブンのすぐ近くにまたセブンの謎。それにはこんな理由が・・ "ドミナント戦略"

あなたが、島根県出雲市で美容院を経営したとします。
美容院は大盛況!新人のトレーニングプログラムや経営マニュアルもしっかりしてきたので、2号店を出そうと思います。

あなたはどこに2号店を出しますか?
同じ出雲市内?それとも他県に進出。それとおも思い切って大阪へ!

正解は同じ出雲市内です。ちなみにマーケテョングの教科書通りに語ればの話です。

同じ地区に集中して出店する戦略を「ドミナント戦略」と呼んでいます。
同じ地区に集中して出店するのは下記のようなメリットがあります。

・各種コストを抑えられる
・地域に浸透しやすい
・競合他社の参入を防げる
・宣伝費の節約

特に個人経営のお店が店舗を増やす場合には有効です。
例えば広告を出す場合、地域を絞れるので、同じ地域に10店舗がまとまっていても5店舗がまとまっていても、一度の宣伝にかかる費用が一緒です。ドミナント戦略なら、同じ一度の宣伝で、より多くの店舗が宣伝の効果を受けられます。

また、同じ地域に集中出店し、広告の看板を出した場合、地域の人の目に触れる機会が増えます。そうすると「単純接触効果」で、地域住民への好感度が勝手に高まります。ドミナント戦略に成功したチェーン店は、単純接触効果でも地域に深く浸透し、競合他社は参入しづらくなります。

もし、島根県出雲市で成功した美容院が大阪に出店したとします。そうすると誰もあなたの美容院の存在を知らないですから店自体を知ってもらったり、口コミを広げたりすのを最初からやり直さなければなりません。
しかし、ドミナント戦略をとれば地元での認知度をそのまま利用できるだけではなくオープニング企画などで他店の顧客を奪うことも可能です。

ドミナント戦略はスターバックスやセブンイレブンが得意とする戦略です。
大企業ともなるとドミナント戦略にもデメリットがあります。
・お互いに売上の取り合いになり、食いつぶし合いになる。
・災害で一度に売上を失う。
・人口流出など狭い地域ならではの変化の影響を受けやすい。
実際セブンイレブンは店舗同士の売上の奪い合いが激しく店舗数の縮小を余儀なくなれてしまいました。

今回千葉県出身の私がなぜ、島根県出雲市を舞台に選んだのか?
親戚のある島根県を訪れたときに「ボブヘアー」という美容院の看板を沢山見かけました。他の県では見た事はありません。
農地の真ん中に「ボブヘアー」の看板があると嫌でも覚えてしまいます。
調べて見ると見事なドミナント戦略でした。

ボブヘアーのマーケティング担当の方、大変勉強させていただきました!

>>美容院「ボブヘアー」へのリンク


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