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始まりも終わりもない話
瀬尾まいこ氏の『強運の持ち主』を読みました、というか、すり抜けました?って感じ。
いやー、色んな意味で新鮮な!こんなんでいいんですね。ぬるくて、てきとーで、いい加減な雰囲気を終始漂わせつつ読ませちゃう力量がすごい。
この本をすり抜けて、肩の力が抜けるというかだらだら〜っとした気分になるというか、ホッとするというか。
久々に電子書籍ではなく本屋にぷらっと立ち寄ってフィーリングで買った一冊。
薄くて表紙はなんか昔懐かしいような可愛いさで、軽い文庫本。
この著者の本はこれまでに一冊も読んだことはなく、裏表紙に書かれている内容に興味を惹かれてなんとなく購入。
ルイーズ吉田という占い師になった元OLのテキトーな占いとそこに集まる人たちが醸し出す不思議な時間。
ああそうか、ワールドが出来てる。瀬尾まいこワールドなのかな?じんわり温かい。
始まりも終わりもない話。
ちょっとルイーズ吉田の人生のリボンをつまんで垣間見たってノリで、ポンと離せば元の位置に戻って行くような、あたりまえのようだけど、どこか変な人たちの話。
疲れてる人!
焦ってる人!
〜すべき、〜せねばに取り憑かれてる人!
良いレシピです。
力抜けます。
こんなんでいいの?
いいんだよ。
そんな一冊。ぜひどうぞ。