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神社の内部を見てみたい!!巫女になってみた2ヶ月間 【ギャップイヤー本音日記 #1】

こんにちは!
19歳の坂東優音(ばんどうゆうね)です。

私は2024年3月に高校を卒業したのですが、“大学進学”ではなく“ギャップイヤー”という選択をしました。

ギャップイヤーとは
英語圏で始まった取り組み。高校卒業から大学入学までに空白期間を設け、留学やボランティアなどの社会体験活動や、自分探しに時間を充てる。

https://www.hrpro.co.jp/glossary_detail.php?id=130


週1ペースで更新したいなーと思っていたところ、前回の投稿から12日も経ってしまいました……
書きたいトピックは決まっていたのですが、なかなか苦戦しました。

ギャップイヤーのありのままの姿を発信したいと意気込んだ1stドラフト。
あまりにも正直過ぎて、母から「すごい性格悪く見えるよ?😇」と手厳しいフィードバックが。笑

大幅に書き直した2nd ドラフト。
今度は綺麗にまとまりすぎて、「もはや何のためのに書いたの?」と自問自答。

そもそも、誰のために、何のために発信するのか。
絶賛人生迷走中の私は、特に誰かにメッセージを届けたいわけでも、教訓を教え説きたいわけでもない……。(そもそも教え説ける教訓すらありません……)

何をしているのか曖昧なギャップイヤーの日々を、リアルタイムで発信することで、何かしらの形に残したい。
振り返ったときに、自分の考え方の変遷や成長が見えるようにしたい!!

そこで、これから以下のようなテーマで書いていくことに決めました。

このnoteは、ギャップイヤーの “旅路“ を赤裸々に綴った、私的な日記です。
思ったことや感じたことを整理するため、そしてその時のリアルな気持ちを忘れないよう、自分のために書いています。
歯に衣着せず、等身大の成長記録を残していきたいため、私の言葉が誰かを、ムッとさせたり、傷つけてしてしまうこともあるかもしれません。その時は「小娘が戯言をほざいてるなぁ」と、笑ってスルーしてもらえたら幸いです。

あたたかい気持ちで読んでいただき、感想などいただけると、とっても嬉しいです!!



いざ!ギャップイヤーをスタートしたは良いものの

……何から始めよう??😇

海外留学、ヘアメイク学んでみたい、フォルケホイスコーレ面白そう、ワーホリ、下北カレッジ、裁判傍聴、読書、イラストレーター学びたい、大学潜り込みたい、日本文化学びたい、インターン、色々な人へのインタビュー企画、免許取得……
等々、やってみたいことをひたすらリサーチ。

アイデアは次々に湧いてくるものの、どれも準備に時間がかかる!!

コワーキングスペースに篭り、パソコンに向き合うばかりの4月第1週、
私は何をやってるんだろう…
と、居ても立ってもいられなくなりました。

立ち止まっちゃいられねえ😤

明日からでも始められること……
とりあえずバイトだ!!と思い立ちました。

せっかくなら、海外進出時に活かせそうな経験をしたいと興味惹かれたのは、神社の巫女助勤。
この時期に巫女を募集している神社は少なかったものの、唯一の求人を発見。家から往復3時間という僻地にも関わらず、巫女をやりたい一心で応募しました。

私が勤務させてもらったのは、1400年以上の歴史を持つ由緒正しい神社でした。

バイト経験ほぼ皆無の私は、大きな社殿にビクビクしながら初出勤。

しかし!!

立派な境内の反面、中身は予想外。驚きの連続でした。

今回は、2ヶ月間巫女を体験してみて感じたことを、ありのままに書きたいと思います。



初出勤はちょうど祭日で、多くの人が祈願に訪れる、とても忙しい日でした。

仕事内容を一通り教えてもらい、授与所(お守りなどを販売している建物)に即参戦。

見よう見真似で、御朱印を押したり。
御神酒(おみき)って何??と思いながらも、お酒を注いで、参拝された方にふるまったり。
どんな意味のものかも知らないまま、お守りを販売したり。
一丁前に「ようこそお参りくださいました〜」なんて言ってみたり。

神社ってこんなことしてるんだ!!と、めちゃくちゃ興味深い1日目でした。
しかし同時に、ついこの間までJKだったただの小娘が、袴を着るだけで巫女になり、神社の一景と化していることに、不思議な感覚を抱きました。



その後の巫女出勤は、祭日以外、とっても穏やか(暇)な日々でした。
日本文化を内部から学びたい!がきっかけのアルバイト。仕事を通して、神社の内部を垣間見させてもらうことができ、好奇心が止まりませんでした。

例えば、控室で段ボールに大量に詰められたお守りたちを目にしたときのこと。
「お守り」より、「商品」という感じがして、「同じ材料なのに、こっちは健康、あっちは安産。何をもって意味が宿るのだろう??」と疑問に思ったり。

また、お祭りで使う玉串作りを任されたときのこと。

玉串

何の変哲もない半紙に切り込みを入れて折り、境内の木から切ってきた枝に括りつければ完成。
グーグル先生曰く、玉串は「神前にお供えするものとして、米・酒・魚・野菜・果物・塩・水などと同様に重要な意味を持っている」そう。
言ってしまえば簡単な工作作品に過ぎないのに、「どこでその神聖さが生まれるのだろう??」と不思議に思ったり。

さらに、御神酒の補充をしたときのこと。
補充元の日本酒は案外ふつうで、どこにでも売っていそうな瓶に入っていました(失礼)。しかし、それらしい酒器に入れると“神聖なお酒” になった感じがしました。
「儀式って何なんだろう?」と考えさせられる瞬間でした。

これまで参拝者として神社に行くときは、境内に一歩踏み入ればとても神聖で荘厳で、神社には特別な何かが宿っている気がしていました。

しかし、実際に働いてみると、どんな道具も儀式も、身の回りの材料から、全て人の手で地道に作り上げられたものだというリアル感を抱きました。



仕事にも慣れ、他の巫女さんや神職の方とも打ち解けられるようになってき
た頃、だんだんと神社の空気感が掴めてきました。

先輩巫女に色々質問してみたときのこと。

「御神酒ってどんな意味があるんですか?」
「御神酒はねー、お酒を回して飲むことで、幸せを分かち合うみたいな?そんなイメージ笑」

「なるほどー!!ではこのお守りは、どういう意味なんですか?」
「これは健康とか一般的なやつだよー!」

なるほどー!…

…???

思ったより、ニュアンスな回答!!!

歴史的な由来とか、代々伝わる手引きとか出てくるかと思いきや、案外テキトーな説明に「あ、そんな感じなんだー」とちょっと驚きました。


「明日戌の日やんー!!絶対人多い、ダル😞!!」
「あの神職さんさー、絶対隠れて野球中継見とるよね!!」

テレっとした仕事姿勢も日常茶飯事!!

こんな神社で祈願受けるのちょっとヤダ!なんて思ってしまいました。

由緒正しく崇められている神社でも、内部はやる気なし、グダっとしていることもあるんだ!!という社会勉強になりました。



そんなこんなで、2ヶ月が経過。

「このテレっとしたところで働き続けても、学びと成長の余地があまりなさそう!!」

「巫女バイトで抱いた疑問、探求したら絶対面白い。でも、巫女の道を極めたいわけではないし、ただバイトを続けているだけでは、すぐには道は開けない気がする。」

という直感から、(当初の契約である)2ヶ月間が終わった後は更新せず退職しました。

どうせなら、同じ熱量を持っている人たちと活動したい。
新しい世界を教えてくれるような人たちに出会いたい。

そんな環境を欲しがっている自分に気づきました。

つまり……
ギャップイヤーを選んだものの、結局今までと同じく“早く何者かになりたい”という焦燥感に囚われてるということ!!!


自分だけが囚われているならまだしも……
消極的で意欲の低い人を、無意識のうちに下に見てしまっている自分にも気づきました。

意欲が高い=優れている、意欲が低い=劣っている
なんて評価できるわけがありません。
(そもそも、たった2ヶ月の関わりで知った一面だけを見て、相手を評価しようとしている私の考え方が最低です。)

幼少期から「問題意識を持って、世界に貢献できる人間になりなさい」
と教育してもらったものが、

「常に責任感を持って、上を目指して生きるのが正しい生き方だ」
「世界により大きな影響力をもてるのが、目指すべき生き方だ」

と、極端な「人生の正解」として刷り込まれている。

良くない刷り込み方は変えていきたいし、
勝手な「正解」を周りに当てはめてしまう考え方も変えていきたい。

もっともっと多様な人生や考え方を知って、自分の引き出しを増やしていきたい。そうすれば、『何者かになりたい』焦燥感からも解放されて、外からの評価に左右されない生き方が開けてくるかもしれない……

そんな気づきを得た、2ヶ月間の巫女バイトでした。


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