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ウィリアムズ: 2つのリコーダーと通奏低音のための トリオソナタ第2番 ハ長調
【作曲者について】
ウイリアム・ウイリアムズ(1675~1701)の生涯について、詳しいことは分かっていません。
要職に就くこともなく、26歳の若さでこの世を去ったためでしょう。
分かっていることは、父親がウェストミンスター寺院の合唱団の団員であったこと、20歳で王室礼拝堂のヴァイオリン奏者に就任したことです。
イギリスにおいて王室礼拝堂の楽団は最も優秀な音楽家の集団でした。
ウイリアムズは、ヴァイオリンの演奏技術だけでなく、音楽全般に高い技量を持ち、将来を嘱望されていたと思われ、若くしてこの世を去った彼の未亡人のために、二度にわたり「ミスター ウィリアムズ・ファーウェル」と題された慈善演奏会が開催されました。
残存する彼の作品は少なく、現在「6つのトリオソナタ集(Sis Sonata's in Three Parts)」とリコーダーのソロソナタ、いくつかのアリアや小品が確認されているだけです。
【作品について】
この作品は、彼の亡くなる1年前(1700年)に出版された「6つのトリオソナタ集」の第2番ハ長調です。
ウイリアムズの明るい人間性をうかがわせる斬新なアイデアとユーモアに満ちた楽しい作品で、リコーダーは、それなりの練習は必要ですが、難しくはありません。
ただし、第4楽章のバスパートは、忙しい思いをすると思います。
6つのトリオソナタ集は奇数番が2つのヴァイオリンと通奏低音、偶数番が2本のリコーダーと通奏低音のために書かれており、第6番「鳥の模倣のソナタ(Sonata in Immitation(imitation) Birds)」は、彼の作品中最も有名なもので、現在でもよく演奏されています。
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第1楽章
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第2楽章
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第3楽章
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第4楽章
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本書の内声(チェンバロの右手)は、1748年の出版譜の通奏低音に付けられた数字を基にリアリゼーションしたものです。
出版譜に大きなミスはありませんが、通奏低音の数字や臨時記号の記載漏れや誤りがいくつかありました。
チェンバロのパート譜には出版譜のまま数字を記載していますので、不自然と感じる部分があれば、内声を変更・追加して演奏してください。
記載漏れの臨時記号については、括弧付きで記入しています。
【楽譜の概要】
🎵 製本版
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スコア/A4版11ページ パート譜/リコーダー、チェロ)
定価:1,400円 本体価格:1,273円
下記のショップで販売しています。
🎵 ダウンロード版(PDF)
有料エリアからダウンロードできます。
※本編+パート譜(表紙は付いていません)
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