静電気 ー 創作詩43
ビビッときたんだ
君と目があって
それからずっと君のことばかり
冬に近づいていくとね、
僕はマイナスの電気を帯びて
よく静電気を起こす
ビリビリして痛いから
誰も僕に近づかなくなる
僕も近づかなくなる
けど太陽光をこれでもかってくらい
かき集めても足りないほどの
プラスの電気を帯びてる君は
とても心地良んだ
だからか僕は近づいていく
磁石のSとNみたいに
吸い込まれるみたいに
近づけば近づくほどに
僕の心には強い電流が流れる
でも不思議と痛くない
次の停車駅を待つバス車内で
ピリピリとした微弱の電波が
僕らの距離を近づけた気がした