「その子に電話してやれよ!」ってみんなに言われた男子のハナシ
高校は都立男女共学の普通科ごくフツーの学校。
うちの学校は男子も女子も仲がよかった。
放課後ひとりの男子がもう一人の男子に言った。
「おまえのこと気になってる女子がいるんだけど、その子が電話してほしいって。
今家にいるらしいよ。かけてやれよ。」
「えっ?なに?なに?」
周りの数人がそのハナシに食いついた。
かけよう!かけようよ!電話
言われた彼もまんざらでもなさそうだ。
7〜8人の仲間で学校の外の電話ボックスへ行った。
はい!これ電話番号な!
メモを渡された彼がちょっとテレながら電話をかける。
受話器に2〜3人の男子が頭をくっつけて聞いている。
あたしと2〜3人の女子は電話ボックスの外で聞き耳を立てる。
トゥルルル〜🎵トゥルルル〜🎵
シ〜ンとする…。ドキドキ💓
トゥルルル〜🎵
カチャッ!・・・・・出た!
「は〜い! あたしリカちゃん❣️」
リカちゃん電話だった(笑)
全員が大爆笑した。
騙された彼はいつもは引っ掛ける側のイタズラ好きの男の子
逆にまさか、かんたんにひっかかっちゃうなんて(笑)
「なんだよ〜!」って大笑いしながら
一番ウケてたのは彼だったかもしれない。