ビジェッシュ君のネパールカレー
「ケーイチ、カレーのこと書いたの?」
「うるさいな~今から書くんだよ」
「まだなのか?お父さんが見てやろうか?」
「もう、いいから・・いいから!!」
500円からカレーを楽しめる『ネパールカレー 奈央屋』。
暑いから電車で行こうと駅まで自転車を漕いでいたところ、にわかにテンションが上がってしまい店まで到着してしまった。
カレーのことを考えるとアドレナリンが分泌される病気を知っていたら教えてほしい。
あるいは、脳にいつぞやのスプーンが2、3本刺さっているかもしれないので安全に抜いてほしい。
カウンターに立っていたのはネパール人のビジェッシュ君。ホームページに載ってる自己紹介が最高である。
好きな行動▶ギリギリまでおなかをぺこぺこにして、限界になったところで大盛りのごはんを食べること。
なんだろう、ポケモンのモンスター紹介文と同じにおいを感じる。
そして、「日本で、たくさんごはん食べてくれえい!」という温かい感情を抱かざるをえない。
ちなみにビジェッシュ君だったことは帰ってきてから気づいた。
さて、チキンカレーをオーダーしたよ。
ドリンク(本格的なネパリアイスティー)付で750円は安い。ちなみにドリンク我慢して水だけで乗り切れば500円でいける。
辛さは特に指定しなかった。カレー好きな人なら満足のいく辛さだと思う。それでいて、やさしい味。
そんなカインドネスが影響しているのか、入店すると女性客しかいなかったのも大きな特徴だった。
ほかのお客さんが写ってしまうから撮らなかったけど、店内は木目調を全面に出した、あたたかみのあるオシャレ空間でもある。
ライスの中にはレーズンが入っていて、これが味の変化にちょうどいい。
辛い中でたまに甘さがくるのが嬉しい。辛さを求めてきたのに、「オオッ?当たり!」という気持ちにさせてくれる。
そしてチキンはほろほろに煮込まれているから、スプーンを軽く差し込むことで好きなサイズに切ることができる。味がしっかりと染み込んでいておいしい。
肩肘張らない空間で、サラリと完食。味と値段って本当に比例しない。
「料理に高級も低級もない、美味いか美味くないかだ」って最近読んだ本にも書いてある。
作者もよほど気に入ったらしく、登場人物は二回この台詞を言わされているし、僕も本当にそうだと思った。
カウンターで一人のお客さんが多いけど、時間はゆっくりと流れている空間。
ビジェッシュ君もリラックスしているのがなんとも居心地いい。
カレーの記事多くて「結局どこが美味いんだよ!」とスプーンを投げようとする方もいらっしゃるだろうが、ここは上位3番以内には入ってくることをお伝えしておきたい。
一度は投げようと構えたスプーンで、是非ここのカレーを召し上がってください。
食べている最中に、他の人のオーダーで、奈央屋はキーマカレーが人気らしいということに気づく。
次は僕もそうしてみよう。
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