栗の甘露煮をつくる
子供の保育園から栗を貰った。
保育園に菜園と畑があり、収穫の時期になると野菜や果物を頂く。
季節毎に芋掘りなどのイベントがあり、夏前にはひと家庭100個以上のじゃがいもが配られた。
ご近所さんに配っても70個ほど残り、残念ながら全てを食べ切ることができずに、暑さでダメになってしまったお芋もあった。
今回は栗だ。
去年も甘露煮を作り食べた。主に僕が。
嫁も子供もあまり食べてくれない。
嫁に頼んで昼間のうちから栗を水に浸けておき、2日がかりの調理を開始した。
まずは栗を選別していく。
虫が顔を出しているものは容赦なく捨てるのだが、その前に大きめのリアクションを取って嫁とお絵描きをする娘にアピールをする。
虫嫌いの娘が怖いもの見たさに近寄ってきては嫌な顔をして去っていく。パパは君の気をとにかく引きたいからこういった作業を必ず挟むんだ。
選別を終えたら栗のお尻の部分を包丁で落とし、手で剥いていく。
ここからが大変で、包丁で一つずつ渋皮を厚めに削いでいく。ただひたすらAmazon primeを見ながら渋皮を剥ぐ作業が徐々に僕の右手を壊していく。
約3時間。右手は限界を迎えて指の感覚が消失したが、どうにか渋皮削ぎを終えることができた。
ボールに水を入れ、あくを抜くためにしばらく栗を晒す。そのあとは鍋に移し、クチナシの実を砕いて栗と共に煮ていく。
程なくして栗が黄色く色づいてくる。
20分ほど煮たら火から上げて冷めるのを待ち、色を染み込ませる。ここまでが1日目の行程だ。
2日目。
というか次の日の朝。
クチナシに浸かった栗を救出し、砂糖水で煮ていく。
別鍋に砂糖180gと水を350ml加えて火にかける。
砂糖は200gと指示してあったが、測っているうちに量の多さにビビってしまい一割減らした。
それでも50%砂糖水だ。甘さは十分だろう。
20分煮たら火を止め、味が染み込むのを待つ。
1日程度置いておけば完成。
帰ったら食べよう。一人で。