【有効?】会議やMTで叱責、指摘、改善提案
「多くの人が見ている前での叱責は良くない」このことは、多くの人が今は認識していてわかっていると思うのですが、そうなってない場面が多々ありますね。多面的に考えてみたいと思います。
多くの人とは、何人だろうか?
人数についてです。1対1の場合は、これは指導する上で最低限の状態です。他の人は、いない状態になりますので問題ないというかこれは必要です。1対2は、どうでしょうか?この場合は、1名の人も議論に参加できると思います。ただ、聞いている状態にはなりづらい人数になります。しかし、指摘する側になってしまうとたちまち2対1になるのでこれは要注意です。1対3あたりから微妙です。4人チームで上司が1人という場合ですね。こうなると、残り2名が傍観者の立ち位置になりがちです。そうすると、ただ聞いているだけになります。その人数を超えてくると、10人とか20人とかになってくると、会話の当事者以外は、傍観者になりますので状況は成立してしまいます。
叱責、指摘、改善提案の違いは?提案ならいいの?
叱責は、文字通り叱り責めることになります。定められているルールや時間が守られていないなど、組織で仕事するにあたり、守るべきことができていないとかの場合に、叱責となります。しかし、多くの場合は、その仕事内容に叱責が向けられたりします。冷静に考えてみてください。仕事は、本来上司から指示・命令がなされるものです。その結果について、上司が部下を叱責するというのは、違和感がありますね。責任と権限は、セットでなければならず、本来責任とるのは、上席でなければおかしいのです。しかし、なんでできないんだとかよくある叱責ですね。これは、複数人が聞いている場で実施することが全く意味のないことであることは明白です。
では、指摘はどうでしょう。よくあるのは、資料の間違いを指摘するとかです。会議や議論の目的を違う方向へ導きかねない場合は、しっかり指摘をして修正すべきです。しかし、これは指摘しているだけであって、議論が前に進んでいることではないですが、こればっかりやっている人もいます。しかし、議論の本筋に関係ない場合だと、時間だけ無為に過ぎていきます。
改善提案です。一見建設的な議論をしているように聞こえるのですが、一方的な場合だと、元々の提案を全否定するように聞こえてきます。ここもたくさんの人が聞いている前でやる必要があるのか?と参加者は疑問になってきます。その場の目的や意味合いと議論している内容がずれている、目的や意味合いの理解が参加者によって違うことが起きると、何を聞かされているんだろうになってしまうということだと思います。
結局どうなる?
結局、本来1対1でやるべき内容を他の人も参加して聞いている場合は、公開で叱責されている状態にしかならず、一度そのように聞こえてしまうとそのようにしか受け取れないのです。その場の関係性や状況にもよりますが、やはり上席が改善提案したのに対して、さらに粘り強く提案していくことは難しいです。また、そのような環境が耐えられない場合は、組織から離脱していくのだと思います。
人材育成は難しい
まとまりがなくなってきていますが、人材育成目的で議論内容を共有しようという意志を持っていたとしても受け手がなかなかそうはならないということです。また、1対1のやりとりを参加メンバーがただ聞いているだけの状態からは、何も新しいことは生み出さないということです。
組織運営は難しいですね。