HHKBを2年使ってわかった10の事
どうも、ばんかです。
HHKB HYBRID Type-S を手に入れてから、おおよそ2年ぐらい経ちました。ときには他のキーボードに浮気することもありましたが、やはりこいつがぼくにとっての愛機であることは間違いありません。
1年も経てば、良いところばかりではなく、悪いところ、イマイチなところも見えてくる。そんなところも愛嬌のひとつと思えるぐらいには、深く付き合ってきたかと思います。
今日は、そんなHHKBについて思うところを、気の向くままにつらつらと書いていこうと思います。
タイピングの心地よさは極上!唯一無二!
まずは、兎にも角にも、タイピングの心地よさです。これは本当に間違いなく極上で、唯一無二。
ほかにもいろんなキーボードを触ってきましたが、似たようなものはありません。HHKBの良さは、HHKBでしか味わえないんだと知りました。
キーを押した瞬間、指先に跳ね返ってくる気持ちのいいフィードバック。そして、耳から聞こえる無骨な「ゴスゴス」という音。触覚と聴覚、その両方から快感が得られるのです。
わたしは、ウェブディレクターの仕事をしながら、ブログの運営やライターの仕事もしています。パソコンの前に座っている時間が、一日のほとんどなのですが、HHKBと一緒ならばその時間も楽しく感じられます。
それぐらい、タイピングするのが楽しくなるキーボードです。さすが「ハッピーハッキング」というだけのことはありますね。
ただ、1点補足をするとすれば、「HHKBこそが最も優れていて、気持ちのいいキーボードだ」と断言するつもりはありません。唯一無二であるからこそ、やっぱりちょっと独特な感覚ではあると思います。
人によってはこれが合わないってことも全然考えられますし、「HHKBをずっと使ってきたけど、いまでは結局、AppleのMagic Keyboardを愛用してるよ」って人も知っています。
買うならワイヤレスタイプが絶対に良い
わたしが一番最初につかったHHKBは有線タイプでした。ですが、いちいち線をつなげることにめんどうくささを感じて、長続きしませんでしたね。
「タイピングが心地よくて楽しい!」ってわかっていても、めんどうくささには勝てなかったのです。
そこで書い直したのが、現在の愛機「HHKB HYBRID Type-S」です。
やっぱり、ワイヤレスって正義です。線を一緒に持ち歩く必要はありませんし、狭い机の上がごちゃごちゃと絡まり合うこともありません。
また、iPadやiPhoneでも手軽に使えるのがいいですね。軽い外出のときはiPad miniとHHKBだけを持ち出して、外で執筆活動をすることも珍しくありません。
フットワークの軽さって、とても大切です。
コンパクトではあるけど持ち運びには覚悟が必要
HHKBはたしかに "比較的" コンパクトなキーボードです。テンキーレスですから横幅も30cm未満となっていて、ワンショルダー型のカバンでも十分に収まるサイズです。
ですが、厚みと重さがあるので、"手軽に持ち運べる" っていう感覚とはちょっと違うかも。
特に重さは注意が必要です。
筐体のみの重さが540gと、500mlのペットボトルより少し重い。これに加えて単三電池2本分で50gぐらい加算されます。
また、パームレストも使うことになります。木製のパームレストだと、約250gぐらいの重さが追加になります。
結果、なんやかんやで、結局の総重量が1kg弱ぐらいになってしまう可能性が——。一般的な薄型キーボードと同じ感覚で持ち歩くことはできません。
「俺はこいつと旅にでる」という覚悟をもって持ち出す必要があります。
静音機能が地味に良い働きをするのです
わたしが愛用している「HYBRID Type-S」の S の字は、Silent の S でもあります。「静音性」に優れたモデルで、つまりメカニカルキーボード特有の甲高いパチパチ音を抑えたモデルになっています。
タイプすると低い音で「ゴスゴス…」という感じの音がなります。これが本当に丁度いい。
まず、他人の迷惑になりにくいのがうれしいです。家族が寝静まった夜の仕事でも気を使わなくて済みますし、外出先のカフェでも周りの人に嫌な顔をされません。
タイピングする側としても、この重低音はかなり耳心地が良い。非常に落ち着いた音で、深夜のひとり仕事でも気持ちよく作業ができます。
パームレストはやっぱり必要
HHKBは厚みがあるので、パームレストの存在が不可欠!といっても過言ではないと思います。
荷物が増えるので、本当はパームレストつかいたくないんですけどね。一時期、パームレストを使わずに頑張ってた時期があったんですが、どうしても無理してる感じが拭えませんでした。
でもさすがに木製のパームレストを持ち歩くのはツラいので、いまはキーボードルーフをカスタマイズして、パームレスト代わりに使っています。詳しくはこちらをどうぞ!
JIS配列ユーザーには絶対おすすめしたい
HHKBは特に、普段から日本語配列のキーボードを愛用している人に使ってもらいたいですね。
JIS配列キーボードって、特有のダサさがありますよね。キーに印字されたひらがなの表記を邪魔に感じたことのある人は多いと思います。
HHKBには、ひらがな表記がありません。それどころか、色の濃淡で文字が印字されているので、パッと見ると無地のシンプルなキーボード。
このデザインがたまらなく好きで、いつも使いながらニヤニヤしちゃいます。
あと、JIS配列なら矢印キーもありますしね。USキーボードは矢印キーがないので、「使い慣れるまでに大変!」というレビューを多く目にしますが、JIS配列ではそういった心配がないのも嬉しいポイントです。
いらないキーは外してしまえばいい
HHKBが使いにくいって思ったら、使わないキーを取り外してしまうと、快適になったりします。
特にスペースキーの左右のボタン配列。Macのデフォルトのキー数とは異なるので、指の感覚があわなくてイライラしたことがありました。
そこで、使わないキーは取り外して、そのままブランク状態にしています。
これもメカニカルキーボードの良いところですよね。自分の使いやすいようにキーをカスタマイズするのがおすすめです。
キー配列を物理的に変えられないときはソフトに頼る
キーを入れ替えたり、取り外したりして、自分好みのキー配列を作れるのがメカニカルキーボードの良いところ。
しかし物理的な対応だけでは、自分の理想的な形にならないこともあります。
そんなときはアプリの力を借りましょう。Macであれば「Karabiner」というアプリがおすすめです。
「Karabiner」はキーボードのキーマップを自分の好きなように変更できる無料アプリです。
変更したキーマップはデバイスごとに保存されますので、HHKB独自のキー配列を設定しても、ほかのデバイスが影響を受けることはありません。
一生モノの買い物って考えたら愛着がめちゃくちゃに湧いてくる
HHKBは「一生を共にできるキーボード」をコンセプトのひとつとして掲げています。
充電式バッテリーではなく、外付けの単三電池を採用しているのも、このコンセプトを大事にしているから。「バッテリーがヘタってしまって使えない!」というリスクを排除した結果なんだそうです。
一生使いつづけられる。そう考えたら、途端に愛着が湧いてきます。めちゃくちゃに愛でてあげたくなります。
「こいつさえいたら、たとえパソコンが壊れても、iPhoneやiPadを買い替えても、いつも同じ気持ちで文章を作れる」
この満足感・充実感は、他のキーボードでは決して味わえませんね。
他の人の使い方が気になってくる・仲間を増やしたくなってくる
他の人がどうやって活用しているか、あるいはどんな周辺アイテムを使っているか。愛用しているからこそ、他の愛用者の使い方が気になってしまって、よく note で HHKB の記事をあさっていたりします。
ファンだからこそ、おなじ境遇の仲間がいると喜んじゃうんです。そして、仲間を増やしたいから、他の人にもHHKBを奨めたくなってしまうんです。
この記事も、布教活動の一環みたいなものですね笑
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