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JIS配列からUS配列に乗り換えて最初にやったこと


  • メカニカルキーボード

  • ロープロファイル(キーのストロークが深すぎない)

  • サイズがコンパクト(75%以下)

  • ワイヤレス対応

  • 赤軸(あるいは茶軸)

  • キーキャップの素材がPBT

この条件にマッチするキーボードを探しに探し回って、結局みつかったのが「NuPhy Air75」のみ。しかしUS配列にしか対応しておらず、JIS配列版は販売されていないという、非常にざんねんな結果に。

しかし、どうしても……どーーーしても我慢することができなかった。最適な仕事環境を整えるためには、この条件をクリアするキーボードが必要だと強く確信していたのだ。

そして「4月だし、あたらしいことをスタートするにはちょうどいいんじゃない?」などと、ありもしない理由で自分を納得させて、人生初のUS配列キーボードを使ってみることとした。

実際に手元に届いてタイプをしてみると、細かなところで操作感の違いを感じる。特に、

  • スペースキーが横に長すぎてCommandキーをミスりまくる

  • エンターキーが小さすぎて誤爆まつり

  • 記号の配列が違いすぎて、テキスト入力以外では目視が必須

という状態だ。まだ使いはじめて数日しか経っていないので、これから徐々に身体が馴染んでくれればいいなと思う。とりあえず小指の精度は上がってきた。

さて、そんなわけで人生初のUSキーボードを楽しんでいるわけだが、初日は設定と慣れるまでに結構な時間を要してしまった。そんな話を、備忘録もかねて、すこしまとめてお話しししようと思う。


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英数/かな の切り替え方法をJIS配列に合わせる

US配列とJIS配列の決定的な違いは、言語切替の方法だ。

JIS配列は、「英数」と「かな」がそれぞれ独立したキーになっているので、自分がいま選択している言語に関わらず、使用したい方のキーを押せばいい。

一方のUS配列は、言語を “切り替える” ことができるだけ。英数→かな→英数→かな→……という順番で切り替わるので、いま自分がどちらの言語を選択しているか、意識しないといけない。

これが、ささやかであるものの、リバーブローのようにストレスが徐々に溜まっていくのだ。

したがって、まずはこれを解消する必要があった。
そこで活用したのが、アプリ「Karabiner-Elements」だ。

これは、Macのキー配列を自分好みにカスタマイズできるアプリ。これを使えば、スペースキーの左右にあるCommandキーを、左右それぞれ「英数」「かな」に割り当てることができる。

設定方法はブログの方で紹介しているので、やったことのない人はぜひトライしてみて欲しい。


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Control と CpasLock の配置を入れ替える

次に行ったのが、ControlとCapsLockキーの入れ替えだ。

Controlキーは、カーソルを手元の操作だけで移動させるために必要なのだが、これが左下だとどうにも使いにくい。

……ちなみにこのテクニックは知っていたかな?
カーソルの位置は【Control】キーとその他のキーを組み合わせると自由自在に動かせるので、矢印キーがいらないということを。

むかしまとめた図があるので、使ったことがない方はぜひ活用してみてほしい。

カーソルの移動・・・図中の青色

CTRL + F  1文字進む
CTRL + B  1文字戻る
CTRL + P  1行上に移動
CTRL + N  1行下に移動
CTRL + A  現在の行/段落の先頭に移動
CTRL + E  現在の行/段落の末尾に移動
CTRL + V  1つ下のページに移動する

文字の削除・・・図中の紫色

CTRL + H  カーソルの左側の文字を削除
CTRL + D  カーソルの右側の文字を削除
CTRL + K  カーソルの右側の文字から行/段落の末尾までを削除
CTRL + Y  Ctrl+Kで削除した文字をペースト

その他・・・図中の黄色

CTRL + T  カーソルの左側の文字と右側の文字を置換
CTRL + L  カーソル/選択部分を表示領域の中央にする
CTRL + O  カーソルの後ろに 1 行挿入


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Alfred(Spotlight)のショートカットキーの変更

Macで行うすべての行動の「最初の一歩」を集約してくれるランチャーアプリ。

アプリを起動したり、Google検索したり、計算したり、Finderからファイルを探したりなどなど。あらゆる行動の初動を請け負ってくれる、懐の深いアプリだ。
僕はAlfredを愛用しているけれど、Spotlightを使っている人も多いだろう。

以前までは【Control】【スペース】で起動していたのだけれど、US配列の場合はこれが言語の切り替え用のショートカットとなる。
上述の通り、【スペース】の左右の【command】キーを英数/かなに割り当ててはいるけれど、言語の切り替えもできたほうがいいだろうと、割り振りを変更した。

現在は【option】【スペース】にて、ランチャーアプリが起動するようになっている。


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あとはひたすらタイピング練習

やるべき初期設定は、思ったほど多くはなかった。あとはもう、ひたすらタイピングをしまくって慣れるしかない。こればかりは時間をかけてすこしずつ、指先に馴染ませていくしかないのだろう。

寿司打はやっぱり素晴らしいゲームだ

タイピングの練習は、いつも「寿司打」を使っている。10年以上前、僕がブラインドタッチを習得するときにもお世話になったサイトだ。

とにもかくにもデザインがとてもいい。他にもいろいろとタイピング練習アプリはあるけれど、ダントツでこれが一番たのしい。

記号に慣れるには仕事するのが一番

ただ、タイピングアプリで練習できるのは意味のある言葉や文章であって、使用するキーも自ずと限られる。特に、US配列とJIS配列の決定的な違いである記号については、ほとんど使う機会がない。

結局、日常生活のなかで慣れるしかないのだ。ブログを書いたり、Slackで仕事仲間と雑談をしたり、議事録を作成したり……。こうした日常の中で積み重ねていくしかない。

使い慣れない道具を無理矢理に使うのはなかなかストレスも溜まるけど、いまはそれ以上に習得する楽しさを感じている。


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あとがき

いやはやしかし、苦労もいろいろあるけれど、US配列キーボードに切り替えてよかったと思っている。

たしかに「英数」と「かな」の切り替えは「Karabiner-Elements.app」という特殊なアプリを使わなければならないし、iPhoneやiPadでは変わらず【control】【スペース】で切り替えるしかない。これはたしかに不便である。

しかし、キーボードの選択肢が増えるのは、本当にうれしい。今後も「欲しいと思ったキーボードがJISに対応しない」なんてことは、たびたびあるだろう。

そんなときに「JISじゃないから…」と諦めなくて済む。これだけで、今後のキーボードライフがワクワクしてくるじゃあないか。


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