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1. ディジュリドゥを鳴らすって何?


このマガジンは2001年にWugularrコミュニティで行われたDavid Blanasi Tourに参加したHide Yidaki Japanと三上賢治のお二人にインタビューして、当時のことを振り返りながら語ってもらった聞き書きです。

加筆・修正はほとんどしていない、ほぼ原文のままです。読みにくい部分もあるかもしれませんが、二人の語り口やリアリティを重視しました。まず話の枕としてスタートした内容があまりにおもしろかったので、ここには関係のない話ですが前書きとしてお読みください。

ディジュリドゥを鳴らすって何だろう?

Hide Yidaki Japan(以下H) : 最近どう?いろいろ調子は?

Gori(以下G) : こないだ三上さんたちと一緒にマーゴ展やって、なんか達成感がありました。動画を作ったりしたのは初めてやったから。

[マーゴ展のバーチャル・ツアー]2024年1月に大阪のディジュリドゥ店Avalon Spiralにてチーム・ザ・マーゴで企画した展示会「MAKO - 短いディジュリドゥ展 vol.2」の様子を撮影した動画。


H : すごいね。色々やってるなぁーって思って、すごいなって思って。バラエティショーっぽくていいなって。

G : そうなんですよ。三上さんとも話してるのが、やっぱり楽しい感じ、「マーゴとかイダキやっててすごい楽しいよな」っていうのを伝えていきたいなっていうのは今ありますね。

H : うん、そう。楽しいけど、対自分じゃない?けっこう。はじめると。だから、楽しいのと、なんか修行っぽいのと。そこがなんかけっこうポイントで。普通のただ楽しいのとは違う。

[2001年のツアー参加者たち]
ヨーロッパ、日本、オーストラリアからの参加者とWugularrコミュニティの壮々たるメンバー


研ぎ澄まされたり、違う感覚が芽生えたり、今まで思ってた常識が覆される

H : サーフィンとかスノボも最初覚えんのけっこう大変で、何回も転んだりしなきゃいけない、みたいな。そういう感覚と似てるなって。自転車とかね。

G : そうですよね。でもなんか修行してるっていう一面は、ディジュリドゥやってる人はみんな内内知ってるけど、外側にはディジュリドゥの楽しいことを見せるみたいなことをしたいなっていう。

H : ハハハっ!だね!あと、前から思ってるのはアレを吹いてるとアボリジナルのライフがちょっと擬似体験できたり、感覚的にそういう原始感覚というか、先祖感覚っていうか、なんて言うんだろうね。

ある意味研ぎ澄まされたり、違う感覚が芽生えたり、今まで思ってた常識が覆されたり、色んなことを体験すると思うんですよ。ディジュリドゥを吹くことによって。

G : うんうん。

H : で、ちょっと話それるんだけど、昔ニコルさんっていたんだけど、C. W. ニコルさんって。

G : はいはい。イギリス人の作家さんの。

H : あの人のエッセイで。あの頃アースデイとか色々やってて。会場にディジュリドゥとかジャンベとか持って遊びに行ったり。そういうなんだろう、トラベラー的な人たちがディジュリドゥとかジャンベとか持ってあちこち行くっていう人たちがいて。そういう人たちが、例えばタイから日本に来て、ディジュリドゥ伝えたんじゃないかっていう説もあるし。

反対にぼくなんかもあちこちそういうアイテムを持ってウロウロしてたんだけど、それをニコルさんが見て。あの頃ニコルさん、そういう若者たちがディジュリドゥを手にしたことによっていろんなことを体験して。その由来とかを聞くわけじゃない?なんか知りたいと思った。

[マーゴ・カッティング]

んで。大きな意味での地球とか、今までの環境のこととか、色々気が付いてくれたりとかがあると、いいなぁーって。そういうことがあるってニコルさんは断言してたから。

そういうことすごい大事だなって思って。それを楽しみながらできるといいなって。まぁ、そこが一番大きな、なんだろう、課題っていうか。目的地っていうか。そんな感じがするんですよ。

G : うーん

H : これすごい大まかな話してるからアレなんだけど。そうそう。

 このインタビューに使われている写真は全て三上賢治によって撮影されました。無断転用はお控えください。All photos were taken by Mikami Kenji. Unauthorized use is prohibited.


>> 2. どうやってブラナシ・ツアーがはじまったのか?

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GORI
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