ケシの花
頭の中のお花畑に
咲き誇っていたのは
ケシの花だった
夢を叶えたい
でも叶うのが怖い
現実逃避の空想
焼き放ち
更地にして
新しい種を植える
慈しんで水をやり
芽が出たら小躍りし
虫や鳥と戯れながら
花が咲くのを温かい眼差しで見守る
厳しい場所に身を置き
厳しい言葉を投げかけ
厳しい眼差しを向けていたのは
他ならぬ自分だった
これまでよく頑張ってきた
よく耐え抜いてきた
ご苦労様
たくさん自分を責めた分
たくさん自分を褒めて労おう
そして一休みしたら
現実の世界に踏み出そう
見えてなかった
見ようとしてなかった
現実に目を向けたら
救いの手がいつだって
差し伸べられていたことに気づく
私に降り注ぐ祝福はいつもある
恵みの雨のように
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