記事に「作り話でしょ」と言われるたび「随分幸せな人生を送ってきたんですね」と思う
想像力とは知識である、という話をよくするのだけれど、知識がなければ「想像する」ことができない。
私のような仕事をしていると、想像力が驚くほど欠如している人から「どうせならもっと現実味のあるマシな作り話すればいいのに」と言われることが度々あって(というか毎回)、その都度「ああ、この人は自分の知らないことは全部嘘だと思っているんだな」と、井の中の蛙、大海を知らずとはよく言ったものだと考えさせられる。
例えば貧困や機能不全家族にまつわるエピソード(実話)を取り上げると「こんな家庭があるわけないだろ」とか「作り話乙」と言われがちなんだけど、こちとらバリバリに実話だし、経験したことを書いているだけなので、そんなことを言われても「そこまで数奇な人生でもないが……」と思う一方で、「随分幸せに生きて来られたんですね!それが一番ですよ!でもそれを他人に押し付けたり、他人のSOSをかき消すようなことはしないでね!」と毎度中指を立てたりもする。
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