賃貸の火災保険と時間単価の話
部屋を借りる際に火災保険は必要ですか?
答え: 必要です。 多くの場合、賃貸物件では火災保険への加入が必須だと契約書や重要事項説明書に記載されています。
ここでのポイントは火災保険への加入は必須ですが、どの火災保険に加入するかはしばしば指定されていません。
「借家賠償と個人賠償が〇〇万円以上の保障を提供する火災保険に加入してください」という形で、特定の保障額以上の火災保険への加入が求められることが一般的です。
不動産会社が推奨する火災保険は少々割高かもしれません。一概には言えませんが、年間で約4000円の差が出ることがあります。では、より安価な火災保険を探しましょう!その意気込みは素晴らしいですが、いくつかの注意点をお伝えしましょう
その火災保険に加入するためには証明書が必要かもしれません。
一部の火災保険では「省令準耐火建築物の証明書」が必要です。管理会社からの提出が期待できない場合が多いので注意が必要です。鍵の受け渡しまでに間に合いますか?
証券の提出が必ず求められます。他の契約手続きが完了しても、証券を提出しなければ鍵を受け取ることができません。その労力は節約した金額に見合っていますか?
部屋探しから引越しまで、多くのタスクがあり、通常よりも考慮すべき事項が多くなりがちです。その中で火災保険についても考慮する必要がありますか?
例えば、不動産会社に自分で火災保険を探す旨を伝え、比較検討後に契約し、証券を取得して不動産会社に提出するプロセスに1週間(実質10時間)かかったとします。それで年間4000円節約できた場合、あなたは時間当たり400円の作業を行ったことになります。しかも、その間、脳のリソースを常に割かなければならないわけです。他にも優先すべき事項がある中で、これは非効率的ではないでしょうか?
考えてほしいのは、この作業を必ずこのタイミングで行わなければならないのかということです。もし可能であれば、最初に不動産会社が指定する保険に加入し、後で時間があるときに他の火災保険を調べて切り替えるのも一つの選択肢です。
繰り返しになりますが、あなたの時間は貴重です。タダではありません。
他にも優先すべき事項があるはずです。