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【MLB】ドラフト・ロッタリーって?

はじめに


皆さまこんばんは。
BAL担当のもくろーです。

本年よりBAL担当となった私ですが、本格的にMLBを見始めたのは昨年5月からであり、ルールや選手に対する知識が根本的に不足しております。そこで、本noteをアウトプットの場として活用し新たな知識を身につけるとともに、皆さまへも還元できればと考えております。

今回は昨年12月に初めて開催された、ドラフト・ロッタリーにつきましてお話しさせて頂ければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ドラフト・ロッタリーについて

そもそもドラフト・ロッタリーとは?

これは、ドラフト1巡目の全体1位から6位までの指名順位を抽選で決めるというものです。新しい労使協定(労働者=選手、使用者=球団との間で締結される、書面による協定)にて導入が決まったもので、ウィンターミーテイングの時期に前年の勝率下位から18球団(プレーオフに進出したチームは対象外)が参加し実施されます。
余談ですが、NBAでは1990年から導入されているそうです。

導入の経緯

そもそもなぜ、このようなシステムを導入したのでしょうか?
それはNPBとは異なるMLBのドラフト方式にヒントがあります。
MLBでは、第1巡目のみ各球団が一斉に選手を指名し、重複した場合はクジで決定させるNPBと異なり、どの巡目でも勝率が低いチームから順番に指名していく完全ウェイバー方式を採用しております。
しかし、そうなってくると指名順を上げるために解体(高年俸の選手を放出し、選手を整理すること。近年ですとWSHやCHCが当てはまります)する球団が増えてきたため、そういった動きを抑制するために導入された・・・という経緯があります。
前述のNBAでも同様、あるスター選手を獲得するためにわざと負け、指名順位を上げるという行為が発生したために導入されたようです。

くじ引きの方法は?

抽選には18球団が参加しますが、実際の抽選は6位までしか行われません。コンピューターで一斉に抽選が行われ、6位から順に発表されていきます。
当選しなかった球団は従前通り勝率が低い順に7位8位と並んでいきます。
つまり、1位から5位までは抽選前後で変わらず、6位に抽選前9位の球団が当選した場合、抽選前6位だった球団は7位に、8位だった球団は9位になる訳ですね。
ただし、純粋な抽選ですと本来18番目だった球団が1番目の可能性も十分あり、かなりブレが生じてしまう恐れがあります。
そこで、勝率の低い球団から当選しやすいよう以下のように確率が調整されました。

WSH、OAK、PITが最大当選確率の16.5%、その下に続いていく形ですね。

2022年の結果は?

さて、気になる2022年の結果は以下の通りになります。

変動が大きかった球団はこちらの4チームではないでしょうか。
①MIN(13→5
②TEX(7→4)
③DET(6→3)
④OAK(2→6)

ODDSが0.9%だったMINが順位を8つも上げて5位と、まさに天啓と言える一方、2位から6位まで順位を落としたOAKは運なので仕方がないとは言え、かなり苦しい結果に。ドラフト戦略の見直しが求められそうですね。

感想

NPBで今年初開催された現役ドラフトもそうですが、年数を重ねるごとにマイナーチェンジを繰り返してさらに洗練されるのではないでしょうか。
贅沢税の導入、完全ウェイバー方式、そして今回のドラフト・ロッタリーと戦力の均衡化を目標として様々な施策がありとても興味深いという印象です。(ただし、今回のOAKのように贔屓チームが順位を大幅に下げたらショックでしょうね・・・)
個人的にはただ淡々と抽選結果を発表するのではなく、ショーのようにすることでもっと盛り上げることができるのではと感じました!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

参考文献


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