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フランス3年総括: ◯モンブラン、△UTMB、×サブ2.5

約3年のフランス滞在を終え、日本に帰国。今回は、3年前に定めた目標の総括と今後について。

1 渡仏前の目標

(1) モンブラン登頂
(2) UTMB完走
(3) マラソンサブ2.5

(1) ランナーであり体力面の心配はないので、あとは技術面。夏山経験は10年以上あったので、あとは、ツアーに参加し、当日の天気、冬山道具の使い方、高度順応がクリアできれば、時間や資金次第の目標。

(2) 出場することさえできれば、体力からすれば、当日の天気、アクシデントなどがなければ達成可能と思われた目標。しかし、最大の難関は出場権を獲得することか。

(3) 挑戦する機会はたくさんあるものの、これまで40回近くチャレンジしても未達の領域であり、かつ、約6分のベスト更新(渡仏前のベストは2:35:55(グロス@2020年勝田))が必要であり、最難関の目標。

2 結果

(1) 達成。天気とツアー仲間に恵まれて完了。

(2) 元々目標としてきたUTMB100マイルは出走権が得られず未了だったが、その兄弟格のTDS(154km)を完走できたので△。

(背景)
渡仏前に申し込んでいた彩の国100kmが2年連続でコロナで中止となり、2021年UTMBエントリーに必要なポイントを渡仏前に得ることができず。

渡仏後、新たな目標を、2022年CCC100km完走に変更。その出場権を得たいと、近所のランニングショップの店長で何度もUTMB完走した者に相談すると、店長の大会関係者に口利きしてくれるとのこと、エントリーに必要なポイント稼ぎのおすすめとしてフランスのリオンで2021年11月開催される77kmトレイルの提案あり。挑戦を決め、完走(この出場を機にnoteをスタート)。

しかし、口利きも空しく、CCC落選。

2023年UTMBの当選確率を上げるためには、たくさんのストーンを稼げる大会完走が必要となり、スペインで2022年7月に開催される105kmトレイル挑戦を決め、完走。

しかし、UTMBはあえなく落選。

ならば、2023年8月のTDS挑戦を決意し、完走。

なお、トレイルレース参加は、全4レース。

2021/11 Sante Lyon 77km
2022/7 Val d’Aran 105km
2023/7 Uigar Ultra 53km
2024/8 TDS 154km

Uigarのみ、本noteで記載しなかったが、トレイル4回で、最も美しく楽しかったレースであった。当時の写真を今更ながらアップする。

Uigar 1
Uigar 2
Uigar 3
Uigar 4
Uigar 5 (100キロコース→更に魅力的)

(3) 未達成。
自己ベスト歴は、以下のとおり。パリ以外はネットタイム。
2:35:55(2020/1@勝田)
→2:35:49(2021/10@パリ)
→2:33:25(2022/2@セビージャ)→2:33:12(2022/12@バレンシア)

(背景)
チャレンジは全8回。1回目のセビージャ以降の全挑戦については、過去のnoteのとおり。
2021/10/17 パリ 2:35:49◎
2022/2/22 セビージャ 2:33:25◎
2022/5/15 ジュネーブ 2:38:53
2022/12/4 バレンシア 2:33:12◎
2023/4/16 ロッテルダム 2:35:16
2023/9/24 ベルリン 2:38:34
2024/2/18 セビージャ2:34:58
2024/4/7 パリ2:37:58

帰国までにもう一度チャレンジしたいと思ったものの、故障により断念、残念。

マラソン以外のレース含めた全出場レースは以下のとおり。

2021/9 パリハーフ
2021/9 アントニーハーフ(@パリ近郊)
2021/10 パリマラソン
2021/11 パリEkiden 5km
2022/2 セビージャマラソン
2022/3 ◯◯10km(@パリ近郊)
2022/4 フランス選手権10km
2022/4 クラブ対抗選手権1 3000m(@パリ近郊)
2022/5 クラブ対抗選手権2 3000m(@パリ近郊)
2022/5 ◯◯ハーフ(@パリ近郊)
2022/5 ジュネーブマラソン
2022/6 記録会 3000m(@パリ近郊)
2022/6 Ekiden 10km(@パリ)
2022/10 パリ20km
2022/11 パリEkiden 10km
2022/12 バレンシアマラソン
2023/1 クロスカントリー対抗戦(@パリ近郊)
2023/3 リール(@フランス)ハーフ
2023/4 ロッテルダムマラソン
2023/6 adidas 10km(@パリ)
2023/6 Ekiden 10km(@パリ)
2023/9 ベルリンマラソン
2023/11 パリEkiden 10km
2023/11 ブローニュビヤンクールハーフ(@パリ近郊)
2023/12 エッフェル塔10km
2024/2 セビージャマラソン
2024/4 パリマラソン

3 印象に残った大会3つ

3位 パリマラソン

・今年4月の記事に書いたとおり、2021年は絶不調から、1ヶ月前のパリハーフ、そして以前所属したクラブ再加入、コーチとの再会で取り戻し、レース最後は意地のスパートで6秒ベスト更新。レース1ヶ月でもミラクルが起こるんだと思わせてくれた大会。

・2024年のパリは、2月のセビージャの(ネット)タイム2:34:58は福岡国際マラソンの資格タイム2:35:00に及ばず、グロスで切りたいと挑戦を決断。30キロ以降の仲間のサポートがありながらも、夢は散った。

2位 Val d’Aran トレイル 105km

・70キロ付近の綺麗な湖に飛び込んで死んだ方が楽ではないかと思う位、歩くのでさえしんどく、疲弊しきった大会。

・80キロ付近のエイドで、スタッフから、止める?、と聞かれ、一瞬頭によぎるも、Noと振り切り、その後なんとか取り戻し、夜11時半過ぎにゴール、鐘を鳴らしたシーンは忘れない。

記憶に残る1枚

1位 TDS→(24日)→ベルリン

・TDSは雪が降り積もり、寒くて止まったら凍え死ぬのではと感じつつ、どろんこ地獄に足や体がとられ、また足のマメの痛みに耐え、120キロ位の激坂を、ある女性にYou can do itとゲキを飛ばされ、ゆったりながら、最後まで走り歩き抜いた。

・自身の結果に決して満足はできず、次こそ満足いく結果を残したい、とリベンジに燃えたという意味でも印象深い。

・更に、TDS終了から4週間弱に迫るベルリンマラソンの出場をどうするかを悩み、自身の回復を信じ抜いたことも印象深い。感じたことがない深い睡眠が連日続いた。体調が優れず、大会2週間前の練習で出場の可否を決めると決め、結果的に、ジョグの中でキロ4分で走れたことで出場を決めた。

・ベルリンは、結果はさておき、とにかく楽しく走りたいと決めて、自分の感覚のみを頼りに走り、最後のブランデンブルク門を颯爽と駆け抜けたシーンは忘れない。

ベルリンと言ったらこれ

番外 アントニーハーフ

・コロナ禍ではあったものの、まず受付したはずがエントリーになくその場で受付。

・約7キロ3周コースだったが、コースの一部に公園を通るところ、水道管が破裂したのか一面水浸しで大きな池のようになっており、毎周必ず靴が濡れる。

・給水は、マイボトルで自ら給水。

・ゴール後、名前がないからと、再度名前などを伝える。

・こんなにフランスらしさが盛り込まれた大会はフランス3年でも唯一無二で、印象に残っている。

アントニーハーフ後の1枚

4 今後

登山、トレイル、マラソンは健康である限り続けたい。目標は、トレイル、マラソンは今回の経験を通じて、登山は日本滞在時の続きを狙いたい。

◯山: 日本百名山
・これまでは夏山ばかり26座。富士山は登山レースとその試走でかなりの回数、そして雲取も何かある度に登り、同じ山が多いが、地方も含め、達成したい。

◯トレイル: Mt FUJI100→TJAR?
・UTMBが出場できず、100マイル相当のTDSももやもやしたゴールに終わっただけに、国内100マイルは、Mt FUJI100マイルに挑戦し、満足の行く形で完走したい。累積標高は、TDSに比べると楽な印象があるものの、未知の距離を、しっかりと脚と超持久力を備えて臨みたい。

・TJARは、想像し難いレースだが、興味はある。しかし、100マイルとは次元が異なるため、本挑戦は100マイルを終えてからよく考えたい。

◯マラソン:サブ2.5
・何年追いかけているのだろうか、という目標であるが、チャンスがある限り、夢を追いかけたい。

約3年に渡って、フランスをはじめとした欧州のマラソン、トレイルをはじめとしたレース(妻のものも含む)、フランスの雑誌・クラブ・ランナー、ダイヤモンドリーグや五輪の陸上競技観戦、フランスでの経験を通じた提言や思いなどを、好き勝手に綴ってきた。

今後は国内関係のもので、自分らしいものがどこまで書けるかは分からないが、また機会があれば書きたい。

挑戦の道のりは続く

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