Bally

走歴約25年42歳ランナー。2021年から約3年パリに住み、現地のランクラブに所属し、仏中心に欧州のフル、ハーフ、Ekiden、10キロ仏選手権、トレイル100マイル等に参加し本年9月に帰国。フルPBは2:33’12(22/12バレンシア)。少し違う視点からランなどについて綴る。

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走歴約25年42歳ランナー。2021年から約3年パリに住み、現地のランクラブに所属し、仏中心に欧州のフル、ハーフ、Ekiden、10キロ仏選手権、トレイル100マイル等に参加し本年9月に帰国。フルPBは2:33’12(22/12バレンシア)。少し違う視点からランなどについて綴る。

最近の記事

4年ぶりの国内マラソン@横浜

9月下旬に帰国。帰国直前に、7月から抱えていたアキレス腱周辺の痛みがなくなり、ようやくまともに走れるようになり、帰国後の初戦として、10月27日に横浜マラソンに、妻とともに出場。 3年余りフランス中心に欧州のレースを出続けてきただけに、日本らしさに感動するところ、少し残念なところ、と気づきが色々あったので、その辺りを中心に記載したい。 0 横浜マラソンの特徴・フルの定員22,000名の大規模レース。 ・横浜市庁舎前から、普段走れない市内、首都高速を経て、最後は赤レンガ倉庫

    • フランス3年総括: ◯モンブラン、△UTMB、×サブ2.5

      約3年のフランス滞在を終え、日本に帰国。今回は、3年前に定めた目標の総括と今後について。 1 渡仏前の目標(1) モンブラン登頂 (2) UTMB完走 (3) マラソンサブ2.5 (1) ランナーであり体力面の心配はないので、あとは技術面。夏山経験は10年以上あったので、あとは、ツアーに参加し、当日の天気、冬山道具の使い方、高度順応がクリアできれば、時間や資金次第の目標。 (2) 出場することさえできれば、体力からすれば、当日の天気、アクシデントなどがなければ達成可能と

      • 💎リーグファイナル@ブリュッセル観戦記; 北口選手優勝🏆

        パリダイヤモンド💎リーグは毎年観戦し、北口選手や三浦選手の活躍を身近で応援してきた。いつか💎ファイナルを生で観たいという気持ちがあったところ、今年はブリュッセル開催とのことで行ってきた。 9月14(金)、15(土)の2日間快哉で、両方行きたかったものの、都合により15(土)に行ってきた。 今回のファイナルには日本選手5名参加の充実ぶりで、15日は、やり投げ男女で北口選手とディーン選手、女子5000mで田中選手が出場。 席はホームストレートはパリ💎リーグほど安くはないので

        • 冬山経験ゼロランナーのモンブラン登頂記

          マラソンやトレイルのことばかり書いてきたが、実はもう一つの趣味は登山。 アイゼンやピッケルを持った冬山経験なしであったものの、夏はUTMB完走を最大目標に掲げてきただけに諦めかけたモンブラン(Mont Blanc) 4807mの挑戦を5月に決めて、7月に行ってきた。 将来の挑戦者、挑戦しようと思う方の何らかの役に立てばと思い、記述する。 0 ポイント・冬山未経験でも、マラソンを走る体力、良識なガイド、高度順応ができ、天気に恵まれれば、問題なく登頂は可能。しかし、落石が危

          五輪観戦からEkiden世界大会開催に思いを馳せる

          五輪を観ていて、長年の陸上競技ファン魂に火がついた。フランス陸連での陸上経験も踏まえ、こんな大会があったらいいな、というアイデアを共有したい。 本記事は、あくまで私の個人的な意見であり、裏付けのない提案だが、日本陸上競技連盟関係者や、陸上競技、駅伝が好きな人方々との未来の議論のためのメモとしても役立てたいと考えている。 0 ポイント・駅伝のさらなる発展と、Ekidenの国際的な普及を目指した提案。本提案は、日本の陸上競技界に新たな刺激を与え、世界に通じる競技の育成に寄与す

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          パリ五輪観戦記

          パリ五輪を現地でいくつか観戦。 そのうち、陸上競技は、7日の午前と午後で、女子やり投げ予選、男子走り高跳び予選、男子110mハードル準決勝、男子3000障害決勝など、10日、11日に男女マラソンを現地観戦をした。 0 ポイント8/7の午前、午後に陸上競技が開催されたStade de Franceに初めて行ってきた。 また、10,11は男女のマラソン観戦に行ってきた。 男女マラソンの6位入賞は、MGC選考の成功の成果にも見え、今後も日本のマラソン界に大きな光が見えたよう

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          パリ五輪マラソンコース、厳しすぎせん!?

          五輪史上最も難コースとの評判のパリ五輪コースを走ってきた。 評判どおりのタフさ故に、記録はまず出ない、強烈な上り下りをいかにダメージを残さずに最後の10キロ勝負に備えられるかが勝負か、直前に迫った五輪マラソンのコースを紹介する。 男子マラソンは8月10日朝8時スタート、 女子マラソンは8月11日朝8時スタート。 男女マラソンの間の8月10日夜9時から、五輪と同じコースを市民ランナー20024人が駆け巡る。 妻は運良くその切符を獲得しているものの、深夜にどんなにレースに

          パリ五輪マラソンコース、厳しすぎせん!?

          福岡国際の門戸拡大への一歩 & 6大メジャーズ動向からの国内への期待

          今回は前回の国内マラソンへの提言記事に関し、追加で2点について記述する。 1 2024年福岡国際マラソンの参加資格の改善前回の記事に書いたように、福岡国際マラソンの参加資格は、在外ランナー、特に外国人に対しては厳しい内容となっている。 私は2023年度の参加資格に疑問を感じ、2024年度の参加資格について、事務局に相談した結果、改善がなされ、自身のエントリーも可能となった。 2023年度の資格は、2020年12月以降の公認競技会で仮に資格タイムを出してもその時に日本陸上

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          【提言】国内マラソン大会を海外にもっと開放すべし

          これは、フランスを中心に欧州でマラソンを走り感じた自身の経験に基づく、日本のマラソンの更なる発展のための提言。 日本のマラソン大会を海外により開放し、魅力発信、レベルアップのため、参加資格を日本陸上競技連盟登録、日本国籍、在日の有無ではなく、参加希望意思及び過去の実績のネットタイムを中心とすべき。 1 You're qualified for a spot in the 2025 Age Group World Championships! 3月20日、一通のメールが目に

          【提言】国内マラソン大会を海外にもっと開放すべし

          パリマラソン2024の特徴(参戦記2)

          前回パリマラソン2024のコースを中心に書いたものの、関心を持たれた方に役立ちそうな情報について、今回書きたい。 1 ネットタイムが存在しないパリマラソンは、よーいドンが何回あるか分からない位あるため、先着しても順位が後ろなんてことは大いに発生する。 この記録証が出るのも全員がゴールしてからとなるため、ネットでしか発行されない。 スタート時間は、エリートが8:00、次はPreferentiels(優遇措置。3時間未満の過去の記録証を事前にメールで提出すると入れるグループ

          パリマラソン2024の特徴(参戦記2)

          それでもパリマラソンが好き?パリマラソン2024参戦記

          4月7日、自身3度目のパリマラソンを走ってきた。今回はその記録と超番外編。 1 過去2度のパリマラソンこれまでに2度、2018年4月と2021年10月にパリを走った。 いずれも自己ベストを更新。 初マラソンの大学4年時の2006年3月から前回のセビージャまで、これまでにマラソンを43回走ってきた。 初マラソン後、自己ベストを更新した大会は、42回中6回であり、そのうち2回がパリということで、自身にとって非常に縁起が良く、思い出深い大会。 2018年4月の初回は、今で

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          記録は出ません、ドツボの世界へようこそ、ローママラソン参戦記(妻)

          3月17日に開催されたローママラソンに妻が参加するため、一緒に行ってきた。妻から聞いた参戦記+少し観戦記について記す。 0 背景妻は学生時代はサブスリー(2:58)で1回走っており、その後、長期のブランクを経て、私のパリ赴任後、仕事を継続しつつも、空き時間を利用して、再び熱心に取り組んでいる。 社会人ベストは、昨年4月のパリマラソンで3:03で、次はサブスリーを、ということで、昨年10月のフランクフルトで挑戦するも失敗し、そして今回再度挑戦した。 家庭の事情で、私と妻が

          記録は出ません、ドツボの世界へようこそ、ローママラソン参戦記(妻)

          セビージャマラソンまでの取組と今後(3/3)

          セビージャマラソンを振り返る最終回。前回の9月24日のベルリン後からの約5ヶ月間の振り返り、今回の目標設定の背景、今後について述べる。 0 ポイント○ベルリン後の目標は、スピード強化を兼ねた11月26日のハーフ、12月10日の10km。しかし、その間に思わぬ落とし穴が。1月からは、クラブメンバーらとの強化期間を経るも、11月と12月の走り込み不足があり、またそれにより少なからず影響を受けたであろうスピード面の課題が最後まで克服できなかった。 ○レース3、2週間前の30km

          セビージャマラソンまでの取組と今後(3/3)

          セビージャマラソンの魅力・気付き(2/3)

          2/18に走ったセビージャマラソンの記録の2回目。今回はその魅力、気付きについて発信したい。 パリとその近郊以外の大会で2回出ている大会は本大会のみ。 スペインではバレンシアに次の規模だとは思うものの、スペインのナンバー2ではヨーロッパのランナーには人気があっても、さすがに日本を含むアジアまでは難しいとは思うものの、将来の誰かの役に立つことを願い、記載したい。 0セビージャとはセビージャは、スペイン南部で地中海はモロッコに面するアンダルシア州の州都で内陸部に位置する。闘

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          セビージャマラソン回顧録:マラソンランナーであることに幸せを感じた瞬間(1/3)

          2月18日、スペイン南部のセビージャでマラソンを走ってきた。その記録を3回に分けて述べる。3回の構成は以下を予定。 第1回 セビージャマラソン回顧録  結果、背景、メンタル、幸せを感じた瞬間 第2回 セビージャマラソンの魅力、気付き  大会の魅力発信 第3回 セビージャマラソンまでの取組  前回のベルリンから約半年、在籍するパリのクラブでの活動とその結果 第1回は、以下の構成で述べる。 1 結果、振り返り(1)結果 2:35:04(グロス) 2:34:48(ネット

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          フランスランニング雑誌の!?(クレイジーランナー、マラソントレーニング、バレンシアマラソン)

          昨年もフランスランニング雑誌について記事を書いたが、今年も、付録の2024年のフランス国内のマラソン大会ガイドブックを入手するため、同じ雑誌を購入したので、今年の驚き、気づきについて書きたい。 昨年のガイドには、5500の大会が記載されていたが、今年は6000。 何故500も増えたのだろうか。ここには、フランス以外にも近隣のスイス、ベルギーの大会の他、世界の主要マラソン(日本は東京マラソンのみ)やトレイル(日本はウルトラトレイル・マウントフジのみ)も記載されているとはいえ

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