パリ五輪観戦記
パリ五輪を現地でいくつか観戦。
そのうち、陸上競技は、7日の午前と午後で、女子やり投げ予選、男子走り高跳び予選、男子110mハードル準決勝、男子3000障害決勝など、10日、11日に男女マラソンを現地観戦をした。
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8/7の午前、午後に陸上競技が開催されたStade de Franceに初めて行ってきた。
また、10,11は男女のマラソン観戦に行ってきた。
男女マラソンの6位入賞は、MGC選考の成功の成果にも見え、今後も日本のマラソン界に大きな光が見えたように感じた。
一方、トラックの長距離競技ついては、三浦選手の活躍があったものの、5000や10000となると、あのラストの叩き合いに加わるだけのスピード強化が必要と感じた。
1 男女マラソン
残念ながら、自身は脚の故障でゆっくりしか走れなくなってる中で、赤﨑選手と鈴木選手の活躍ぶりは、レベルは大きく違えど、マラソンの魅力を再発見させてくれ、早く脚を治して、五輪とは異なるステージなれど、自身も輝けるステージにまた挑戦したいと感じさせてくれた。
大きな感動とともに大いに感謝を申し上げたい。
前回書いたように難関コースであった中でも、自己ベストがアフリカ勢をはじめ多くのランナーに対して2名は明らかに劣る中で、結果を残したことで、マラソンならば世界でも闘える可能性が示されたと思う。気象やコース条件に恵まれた大会で同様にはいかないため、両者を支えるチームJapanの勝利と言えるかもしれない。
東京五輪から採用したMGCという選考方法が、東京五輪同様に男女ともに成功を納めた形となったので、次回ロサンゼルス五輪においてもMGCの継続が予想され、マラソンファンとしては嬉しい限り。
また、箱根では結果が芳しくなかった赤﨑選手の成功は若いランナー達に大きな勇気を与える結果になっただろう。
2 男子3000mSC
7日夜に三浦選手の3000mSC決勝の応援へ。
レースの状況は、遠くからかつ画像が汚くて恐縮だが、五輪の雰囲気を観たい者がいればと思い公開中。
陸上競技に限らず、五輪2大会連続で継続して結果を出すことが難しい中で、ダイヤモンドリーグをはじめ海外転戦を経て、世界のトップオブトップで勝負し続ける彼に今後も目が離せない。
個人的には、昨年7月のパリダイヤモンドリーグで世界新を出したエチオピアのギルマ選手が、最終周に転倒し、棄権となったことが、心配かつ残念であった。リベンジに期待したい。
3 男子5000m
7日午前には、男子の5000m予選を観戦。日本代表選手は残念ながらなし。
1,2組ともスローで展開して、3000を過ぎた辺りから猛烈にペースアップ。
フランス代表で5日の10000mで、13位ながらフランス新記録の26’58を出したJimmy Gressierさえも予選落ちする展開となった。
彼は2年前の10kmロードのフランス選手権で、断然の優勝、大会記録で優勝していて、そこでファンとなった。
1,2組ともに決勝通過者は、転倒による救済者を除き、ラスト2000が、1組目は5’04から5’06、2組目は4’57(ノルウェーのIngebrigtsen選手、金メダリスト)から5’01の叩き合いだった。
調べてみると、パリ五輪の5000男子の金メダルのIngebrigtsen選手と、今年の日本選手権の5000男子の伊藤選手の優勝タイムはいずれも13’13だったが、前半の3000と後半の2000は、前者は8’18+4’55で、後者の先頭は7’56+5’16。
これを見て、1500で3’40を楽に切る力がないとさすがにこの争いに入ることは厳しく感じた。この水準に入るには、田中選手のように、1500や5000、800も?、を中心にスピード強化を図っていかないと難しいように感じた。
それは、五輪の男子10000の超ハイスピードレースでも顕著であり、26’58で13位となったフランスのJimmyのベストタイムが5000が12’54,1500が3’35であることを考えても、そのように感じた。
オランダのハッサン選手は、5000,10000が銅メダルに、マラソンが金メダルと、尋常ではない。。
4 市民マラソン、10km
10日朝8時に男子マラソンが開催されたが、同日夜9時から、五輪と同じコースでフルマラソンが、約2万人の参加者の下に開催された。
これを五輪真っ只中にやってしまうフランス政府、パリ市の執念、本気度を感じた。
そして、夜11時半から、パリ中心部で、10キロロードが、約2万人の参加者の下に開催された。
妻が、クラブ枠として、フルマラソンに参加するとのことで、応援に行ってきた。
アスリートだけでなくて、市民も、アスリートと同じコースで、雰囲気を味わえる催しに、アスリートファーストに加えて、市民中心の五輪と感じた。
日本も、今後のビッグスポーツイベントを考える上で参考になるだろう。相当な覚悟、準備が必要だが。