アキレス腱を切った時にすべきこと5選〜1秒でも早く購入すべき2つのもの〜
椎名林檎は『ギブス』で、
と歌っていますが、今回は数年前の1月に「アキレス腱を断裂したので今から救急車に乗ります」との連絡を受けたことを思い出しながら、アキレス腱を切ったときにすべきことを時系列順に書いてみようと思います。
本記事を書いている人はアキレスを断裂してない方の人(介抱する人)ですが、かつての部活動にて数回骨折をしてギプス生活を送った経験があります。
🗣️診察を終えたら伝えること。「ちょっとスマホでAmazon開いてもらっていいですか?」
病院で診察を終えたあと、傷心というか負傷している人にまず伝えることは、「ちょっとスマホでAmazon開いてもらっていいですか?」です。
これにはちゃんと理由がありまして。ひとまず、以下のすべきことリストをご覧ください。リスト順に説明していきます。
すべきこと1:1秒でも早く2つのものを注文する
すべきこと2:つま先を伸ばして固定する
すべきこと3:負傷後24時間は冷却あるのみ
すべきこと4:切り刻んでも良い長ズボンはどれか考える
すべきこと5:マジックハンドを買う
☑すべきこと1:1秒でも早く2つのものを注文する
病院に向かう道すがら、あるいは病院からの帰り道、Amazonなどのお急ぎ便でとりいそぎ以下2つを注文しましょう。
車輪付きの椅子
ギブスカバー
アキレス腱が断裂してすぐはそれどころではないとは思うのですが、室内移動用のために1秒でも早くゲットしましょう。負傷後すぐは松葉杖をつくことも難しい場合があります。(松葉杖に脇をのせるのではなく挟むなど、すべての道具と同じく使い方のコツがあります。しかし負傷している人に新しい道具を使うコツを覚える余裕はありません。)
松葉杖を突然完璧に使うのは難しいとなると残された移動方法。ほふく前進もよさそうですが、冬だと冷たいフローリングの上を這い回るのはちょっと虚しいですね。
ちなみに、ギプス生活を送った経験があって松葉杖での移動ができる場合、たぶんそのうち面倒になってきてケンケンで移動をしたくなります。が、転倒の危険および負傷部位に振動を与えることで回復が遅くなることが懸念されます。
そこで大活躍するのが車輪付きの椅子!!!背もたれはあってもなくてもいいですが、室内であれば背もたれがない方が小回りがきいて便利かと思われます。この車輪付きの椅子があれば片足で比較的安全に移動できます。とはいえ、移動するためのものではないのであまり椅子を信頼しすぎず、何かあった時のために常に両手は空いた状態で使用しましょう。
もう一つおすすめのアイテムが、ギブスカバー。こんな感じのものです。
Amazonなどで「ギブスカバー」あるいは「骨折 風呂 足」と検索すると出てきます。こちらは私がかつて骨折をしていたときには販売していなかったすごいアイテムです。私はギブスと肌の隙間にガーゼ、ギブスの上にバスタオル、そしてゴミ袋をかぶせて入浴していたのですが、これは革命です。
ご覧のとおり、靴下を履く容量でギブスの上からかぶせて使います。口の部分をゴムで圧迫することで水がカバーの中に入らないようになっています。意外と破れそうで破れないのですが、着脱が少し難しいので、可能であれば2人で着脱するのがオススメです。
☑すべきこと2:つま先を伸ばして固定する
是非ともご自分のつながっているアキレス腱を触りながらお読みいただきたいのですが、背伸びをするようにつま先をピンと下に向けるとアキレス腱は縮みます。次に、伸ばしたつま先を手前に曲げて足首を90度にするとアキレス腱が伸びた(張った)状態になります。
アキレス腱を断裂したときは離れてしまったアキレス腱がこれ以上グッドバイしないようにつま先をピンと伸ばした状態で固定しましょう。
休日に怪我をして病院にお伺いしたので整形外科の先生は不在。応急処置のみしていただき帰宅したのですが、足首が90度に曲げた状態で固定されていました。前述の通り、このままの状態だとアキレス腱がさらにグッドバイしてしまいます。救急対応をしてもらった場合は念のため固定方法を確認しましょう。
☑すべきこと3:負傷後24時間は冷却あるのみ
とにかく冷やしましょう。負傷後は腫れが引くまでギブスをつけない場合が多いと思います。(足に添え木をして包帯を巻き付け、数日後腫れがひいてからギプスをつける)
そのため、負傷後24時間はギブスの付いていない足を冷やしましょう。バケツ(なければ空のゴミ箱)に水+氷+保冷剤を入れて、ゴミ袋をかぶせた足を投入!水圧で足が圧迫されないよう加減に気をつけましょう。どれくらい冷やすかというと、「ちょっと冷たくなってきたな」を通り越して、唇が紫になって上半身が寒くなるくらいまでです。皮膚表面が冷たくなっても、深部まで冷えるには時間がかかります。耐えて耐えて、冷やしましょう。
※冷却しても良いか受診時に医師に確認して行ってください
☑すべきこと4:切り刻んでも良い長ズボンはどれか考える
お手持ちのお洋服の中で切り刻んでも良いズボンはありますか?ない場合はユニクロに走りましょう。冬であればフリースのパジャマのズボンがおすすめです。
足首を動かせない&ギブスでいつもよりも足が太い状態なのでズボンを履くのが難しくなります。足首が窄まっているタイプのズボンはもちろん、普通の筒状の形のズボンさえも煩わしくなります。その場合は人間側ではなくズボン側に頑張ってもらいましょう。それつまり、足首から膝部分まで一直線に切り込みを入れる。これによりズボンの着脱が容易になります。
今回はフリース素材のズボンをカットしたのですが、フリースは意外と切り口がボサボサにならず洗濯しても丈夫なままで助かりました。
☑すべきこと5:マジックハンドを買う
普通に生活していると絶対に使わないマジックハンドですが、アキレス腱を断裂した場合、本当に名前のとおり「魔法の手」としてとても役立ちます
ちょっと立ち上がって机の端にあるものをとりたい時、床にものを落としたとき、壁にある電気のスイッチをオンオフしたい時。ふとした時に魔法のような最強アシストをしてくれるマジックハンド。なくても大丈夫ですがあると心強い逸品です。ちなみに健康になったら全く使わなくなります。
おわりに
以上がアキレス腱を断裂したときにすべきこと5つです。これ以上語り出すとキリがないのでこれくらいに留めておきます。この情報が必要な方に届きますように!
今回はアキレス腱について書きましたが、普段、Balloonではデザインに関するメールマガジンを配信しています。よかったらご登録いただけるとうれしいです!