読むだけで上達するバレエレッスン! 引き上げについて知りたい方へ。
みなさまこんにちは。元東京バレエ団団員でバレエ専門トレーナーのバレエTV代表の中谷広貴です。
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今回はバレエTVで公開中の『中谷メソッド』より、引き上げの記事をご紹介します。
中谷メソッドについて、まだご存知でない方は一つ前のターンアウトの記事をご覧になるか、下のリンクから中谷メソッドのページをご覧くださいね♪
「引き上げ」というのは、ターンアウトと同じくバレエを始めるとずっとつきまとう言葉です。
実は引き上げとターンアウトはセットで覚えられますので、引き上げを理解すると正しいターンアウトについても理解できるという仕組みになっているのです。
なので、まずはクラシックバレエにおける引き上げとはどういうことを言っているのか、これについてみてみましょう。
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引き上げの考え方を理解しましょう。
バレエでは3次元それぞれの面での「まっすぐ」が求められます。
3次元の面とは、前額面、矢状面、水平面の3つです。
中でも横から見たときのまっすぐについての考え方は、引き上げを理解するためにとてもヒントになります。
ですので、まずはこのことについて、考えてみましょう。
身体のお腹、背中の面を考えます。
これがまっすぐからはみ出すときというのは骨盤と肋骨のアライメントが崩れている時です。
骨盤が前傾、後傾したり、肋骨が開いて反ったり反対に丸くなったりした場合ですね。
そこで、ぜひ知っていて欲しいのは、骨盤と肋骨は連動して動くということです。
肋骨は脊椎に付着しています。 また肋骨と骨盤は腰方形筋などの筋肉で繋がっています。
脊椎と大腿骨は腸骨筋で繋がってますし、大腿骨は骨盤と関節を作ってます。
肋骨と骨盤は、それぞれ別のものではなく、繋がりがあります。
当たり前といえば当たり前ですが。実際にそれを体感できるエクササイズがあります。
四つん這いになって両腕を伸ばして床をしっかり押し、背中を丸く、肩甲骨を広くします。
そしたら骨盤は自然に後傾になりますね。
反対に腕で支えないで肩甲骨が寄るようにすると背骨は反る形になり、骨盤は前傾になります。
これは立位でも同じことが言えます。
立位では床を押せない代わりに、両腕を前に伸ばして見てください。
そのまま肩甲骨を広げて肋骨を閉じていくと、だんだん背中は丸く、骨盤は後傾していきます。
反対に前に伸ばしていた力を緩めていくと、肩甲骨が戻り、肋骨も開いていき、骨盤は前傾していくのがわかると思います。
これをさらに進めると反ってしまい、腰を痛めてしまうことがあるので、ここでは骨盤と肋骨の連動がわかれば良いので、反るまではいかないでくださいね!
この骨盤と肋骨の関係は理解できたでしょうか。
肋骨と骨盤のアライメントを保つこと。
これが引き上げの1つの考え方です。
ターンアウトと引き上げの関係
では骨盤と肋骨を揃えるために、 これを維持するために、 どの筋肉を使えばいいのでしょうか??
ここに引き上げのヒントがあります。
ここではまず骨盤に注目してみます。
骨盤の前傾と後傾、いわゆるダックとタックの状態はご存知だと思います。
ただ、自分がその状態に気づかないうちになっていることがありませんか?
骨盤の前傾とは、股関節が屈曲している状態です。
前回のターンアウトの記事で体験していただいたように、股関節を屈曲すると大転子に付着している外旋筋(梨状筋、内・外閉鎖筋、上・下双子筋、大腿方形筋)が弛緩、伸張し、外側へ張り出すのがわかると思います。
たとえば、6番で立っているときの状態から、1番にターンアウトしたとします。
この時に骨盤が前傾になってしまう人はいませんか?
骨盤を前に傾けて股関節を屈曲させると、股関節を外旋する筋肉や靭帯がゆるむので、外旋しやすくなります。
なので少しでもターンアウトしようとして股関節を屈曲させてしまっていることがあるのです。
でもこのターンアウトはまっすぐからはみ出しているのでNGですね。
逆に言えば、はみ出さないでまっすぐでいられるなら、つまり股関節が屈曲しないでいられるなら、
どれだけターンアウトしてもいい のです。
これが本来のターンアウトです。
そして、このはみ出さないでまっすぐでいられるようにするための力、つまり股関節が屈曲しないでいられるように働く力、
これが引き上げです。
そしてもう一つ。
股関節を屈曲させる方向に働く力、
これも引き上げです。
混乱してきましたか?
バレエにおいて、「まっすぐ」でいるためには、ただ止まっているだけではダメなのです。
「まっすぐ」でいるために働き続けている力があるのです。 それが引き上げ、です。
ターンアウトと引き上げはお互いが相乗効果のように関係しているので、 一緒に理解を深めていくといいかもしれませんね♪
遠回りしないために。
ターンアウトと引き上げは、バレエを始めたその時から、バレエを踊っている限りつきまといます。
開いて!回して!引き上げて!
これらの注意を聞かない日はないでしょう。
この「ターンアウト」と「引き上げ」を手に入れるためのトレーニングやエクササイズと言われるものは、たくさん出回っています。
しかしそれらには根本的に違うことがあります。
それは、目的です。
みなさんの目的はターンアウトすることですか? 引き上げができるようになることですか?
はい。と答えた方、本当にそうですか?
それが最終目的ですか?
みなさんの目的、やりたいことは、バレエを踊ることではありませんか?
バレエをもっと素敵に、上手に、思うように踊りたい! そのためにターンアウトや引き上げを知りたい。
そういうことではありませんか?
ターンアウトや引き上げは、バレエを美しく、正しく、怪我のないように踊り続けるための「手段」でしかないのです。
だから、その手段を手に入れるのに、そんなにお金も時間もかけていてはもったいないと思います。
その意味をきちんと理解さえすれば、最短でターンアウトも引き上げも手に入れることができます。
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上達にはコツがあります。決してレッスンの量だけではありません。
・絶対にバレエが上達したい方
・バレエの「壁」にぶつかってる方
・たくさんレッスンしているのに思うようにならない方
・レッスンでわからないことがあるけど聞けないまま曖昧にしてきた方
・身体を痛めてしまった方
一度中谷メソッドのレッスンをのぞいてみてください。
目からウロコの、シンプルで体が喜ぶバレエレッスンがそこにあります♪
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