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「建設業のサプライチェーンの架け橋に」最適化に取り組むBALLASの挑戦。(ビジネスフェロー・松本)

BALLASの成長や組織進化を支えるマネジメントメンバーを、インタビュー記事を通して紹介いたします。

今回は、サプライチェーンマネジメント  ビジネスフェローの松本浩志です。
製造業と建設業の両方を経験した松本だからこそ見えているBALLASの魅力や、建設業界の変化の兆しについて聞いています。


プロダクト責任者 遠藤のインタビューも、あわせてご参考になさってください。
>>建設業の生産性と創造性の両立。キーテクノロジーはサプライチェーンデータのモジュール化

━━ 最初に、松本さんのご経歴を教えてください。

新卒で松下電工(現パナソニック)に入社、住設建材部門のルート営業へ配属となりました。電気メーカーに入社したはずでしたが、代理店・販売店・工務店への商品販売に加えて、ショールーム接客や、建設現場での打ち合わせなど幅広い業務を経験いたしました。
その後、機械部品商社のミスミへ転職し、自動化装置部品の商品担当として市場調査、企画、開発、製作、販売まで商売に必要なことのほぼ全てを経験し、最終的にはP/L責任を持つ立場として事業を牽引していました。

1社目の松下電工は、当時社員数2万人、売上1兆円の伝統的な大企業で、事業としては成熟しており、市場は住宅着工数と同様に減少トレンドが続く状態でした。いわゆる泥臭い営業スタイルで競合とシェアの奪い合いをバチバチやり合っていました。
一方、2社目のミスミでは、製造業グローバル化の時代であり、会社としてもグローバル展開の真っただ中だったため、ダイナミックな成長を感じることができました。
ミスミでは商品競争力をつくること、テクノロジーによる生産性向上、これらのもととなる戦略の重要性、様々な学びと経験をさせてもらいました。

━━ 転職において大切にされていることはありますか?

初めての転職の際に、「役割と事業フェーズ」を軸として自分がなりたい姿をセグメント化しました。ブラッシュアップしている部分もありますが、大枠は当時から変わっていません。そのセグメントを埋めていくことが転職の一番大きな軸です。

事業観点で言うと、「ビジネスモデルにモノづくりが含まれていること」、「テクノロジーを用いて生産性の向上を提供すること」、「自分にとって再現性領域とチャレンジ領域があること」の3点は必須と考えています。

━━ BALLASへの転職・入社の背景を教えてください。

当時、私の転職軸に当てはまる会社はなかなかありませんでした。
BALLASを紹介されたときは、とても気持ちが高ぶったことを覚えています。反面、住宅領域とはいえ松下電工時代に約10年建設業界に携わっていた私からすると、事業のハードルの高さを容易に想像できました。

ただ、市場環境、競争環境、ビジネスモデルを俯瞰した時に、やりようによってはうまくいくというストーリーが、大雑把ですが自分の中で描けました。加えて、私の建設業の営業経験と製造業の事業経験が生かせるイメージもわきました。

それらを構図化し懸念事項と質問を添えて代表の木村と面談をしたのですが、率直に「虫の目・鳥の目・魚の目を持った経営者であり、人間としても魅力があり、一緒に働きたい」と思いました。

いろいろな要素が合致して、BALLASミッションである「建設業を最適化し、人々を幸せに。」するために、創造性(カスタマイズ性)・生産性の両立を共に実現したいと決意が固まりました。

━━ サプライチェーンマネジメント ビジネスフェローとしての役割と、具体的な業務を教えてください。

ビジネスフェローは、顧客である建設工事会社のニーズとサプライチェーンの架け橋となり、BALLASの事業戦略上の最重要プロジェクトを成功させるポジションです。

BALLASは建設業界のサプライチェーンの最適化に取り組んでいますが、その一つの手段として”モジュール化”があります。足元で取り組んでいる部材調達業務には、作図、積算、製造などいくつかのプロセスが内包されますが、現在は作図のモジュール化に取り組んでいます

社内ではこれを”作図標準化プロジェクト”(*)と呼んでいますが、昨年、特定業種の部材作図においてモジュール化により生産性・創造性(カスタマイズ性)を両立をする成功モデルができています。この成功はBALLASのビジョンである最適な調達を実現する一歩であり、顧客だけでなくパートナー工場さんの生産性向上に貢献するものです。
現在は、この成功モデルを他業種、他部材へ展開するプロジェクトを牽引する役割を担っています。

実際に顧客へ訪問し、お困りごとを伺いながら弊社の商品・サービス提案を行なったり、パートナー工場と顧客の求める品質・コスト・納期を実現するための協議をしたり、日々奔走しています。
当然私一人ではなくチームメンバーと共に業務を遂行していますが、属人的にならないよう組織ケイパビリティの強化も行っています。

*作図標準化プロジェクトについては、赤堀の記事もご参考になさってください。

━━ 製造業、建設業、両方に携わってこられていますが、生産性に関して違いはあるのでしょうか?

建設業・製造業ともに課題は様々ありますが、生産性に対する感度の違いは大きいと感じています。とはいえ、様々な背景があると思いますので、なぜ業界として生産性が上がりづらいのかを理解することが大切だと思います。

両者の違いは、シンプルに外部環境によるものだと解釈しています。具体的に言うと、生産性向上が必要に迫られているか否かの違いです。

両業界とも、技術力・品質・ボリュームディスカウントといった競争環境は共通しています。しかしながら、製造業は、グローバル化、市場ニーズの多様化といった中で競争環境の変化が繰り返され、今では生産性向上による時間短縮、コスト削減が勝敗を左右するようになってきています。

一方、建設業界は、特性上、土地に縛られる側面が強くドメスティックな業界です。市場ニーズの多様化はあるものの、競争環境の変化は起きづらく、生産性に対しての緊急性が高まっていなかった、というのが私の仮説です。

昨今、大規模工事の遅延などのニュースを目にする機会が増えています。建設労働人口の減少や、時間外労働規制の適用、地域建設業の廃業等様々な課題が顕在化してきた建設業界にとって、変化の起点はまさに今ではないかと思っています。

━━ BALLASの事業の魅力・面白さはどこにあると思いますか?

大きく分けると3つあります。
1つ目は、まず建設業界であること。
国内の建設投資額は60兆円でGDPの12%を占める大きな市場です。生産性向上を実現した先にある社会への貢献度は非常に高いものだと考えています。

2つ目は、建設業界の大きな課題である生産性に着目していること。
多重下請け構造によりサプライチェーン全体での生産性改善が難しい業界なので、ハードルはいくつもありますが、挑戦していく面白さがあります。

3つ目は、BALLASのビジネスモデルが、テクノロジーを活用したプロダクト開発から、実際のモノづくりまで請け負っていることです。

BALLASが目指していることは、単純に購入先をBALLASへ切り替えてもらうことではありません。BALLASから購入することで、生産性の高い購買行動に変わっていくことがゴールです。システム開発だけではなく、モノづくりにまで入り込んだ事業を展開しているBALLASだからこそ実現できることだと思っています。
建設サプライチェーンの広くて深いビジネスフローで、顧客にも、パートナー工場にも価値を出すことができる。これらがBALLASの事業の魅力だと思います。


キャリアにおける挑戦を大切にしながらも、製造業や建設業への使命感も感じるインタビューでした。
松本さん、ありがとうございました。

▼ BALLASの事業や組織に興味のある方は、ぜひ一度ご連絡ください。

https://herp.careers/v1/ballas

▼ BALLASのマネジメントメンバーのインタビュー記事はこちら

https://note.com/ballas/m/m7697403be83e

▼ BALLASメンバーのインタビュー記事はこちら

https://note.com/ballas/m/m30e35a0e0660


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