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二重の勝利、大学が化石燃料産業と国境産業から撤退

原文:https://freedomnews.org.uk/2024/11/22/dual-victory-as-university-divests-from-fossil-fuel-and-border-industries/
原文掲載日:2024年11月22日
著者:クリスティーナ゠サイクス

スタッフォードシャー大学は英国の高等教育機関として初めて、投資ポートフォリオから両分野を除外した。

学生運動家達は大きな一歩を踏み出したと歓迎している。スタッフォードシャー大学が、化石燃料企業だけでなく、国境監視・強制収容・移民の強制送還に関わる企業もその投資ポートフォリオから除外すると誓約したからだ。

学生主導のネットワーク「ピープル&プラネット大学同盟」は既に、12年間の「化石燃料禁止」キャンペーンで111回、「国境撤廃」キャンペーンでは開始4年で5回勝利を収めているが、スタッフォードシャー大学は英国の大学として初めてこれら関連し合う産業を排除した。

「学生達は自分達の立場を明確にしています。私達はこうした不公正システムが深く関連し合っていると認めるべきであり、大学は率先して模範を示さねばなりません」とピープル&プラネットで移民司法担当共同ディレクターをしているアンドレ゠ダラスは述べている。

カーディフ゠メトロポリタン大学・ケント大学・ノーザンブリア大学・ウースター大学は既に国境産業からの投資撤退を誓約しているが、スタッフォードシャー大学は気候正義と移民正義との相互関連性を認めて行動を起こした初めての大学である。

「人間の搾取と地球の搾取とを分離することはできません」とダラスは言う。「どちらも根底にある同じ力、道義的誠実さよりも利益を優先する力の症状です。土地・資源・労働を利益のために利用し、国境産業を使ってグローバルサウスとの採掘関係を維持しているのは、資本主義と植民地主義という同じシステムなのです。」